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米津玄師、タレントパワー初の音楽編首位 急上昇は…

タレントパワーランキング2021

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NIKKEI STYLE

日経エンタテインメント!

タレントパワーランキング2021の音楽部門を見ると、ストリーミングサービスや配信ライブなどで話題となったアーティストの人気が目立っており、明らかにコロナ禍で加速されたことが分かる。そんななかで米津玄師が初の首位となった。約3年ぶりのアルバム『STRAY SHEEP』がCDとデジタル合わせて200万を超える大ヒット、そのタイミングで全曲をストリーミング解禁したことも各メディアのトップニュースに並んだ。今年30歳となった米津だが、同年代だけではなく全年代で人気なのが大きな強みだ。[タレントパワースコアについての詳細は記事「タレントパワーランキング あの女優が8年ぶり1位に」参照]

2位のサザンオールスターズと3位の星野源は上位常連。昨年はステイホーム期間中に、サザンは無観客の配信ライブを開催し約50万人が視聴、星野は『うちで踊ろう』の弾き語り動画がSNS上で大流行したことで、改めて人気者であることを印象づけた。

4位のあいみょんは、前年の39位から急上昇。これまで10代、20代中心だった人気が全年代に広がった。ドラマ主題歌となった『裸の心』のヒットや、本人が弾き語りをするキリンビールCMへの出演、さらにはDISH//に提供した『猫』のロングヒットなど、多面的な活躍で、『マリーゴールド』でブレイクした3年前より確実にステップアップしている。

過去10年間で自身最高値となる32ポイントをマークしたのが11位のMISIA。2018年の『アイノカタチ』以降徐々に人気を高め、昨年は中国のオーディション番組への挑戦や、『NHK紅白歌合戦』での大トリでの熱唱が大きな話題を呼んだ。

バンドで大きくジャンプアップしたのが、23位のOfficial髭男dism。19年の『Pretender』が史上初の5億回再生を突破、20年の『I LOVE…』が3億回突破と、ストリーミングにおいては驚異的な強さを見せていることもあり、10代ではTOP10クラスの人気だ。ジャニーズの中では9位のKinKi Kidsがトップに。他のジャニーズ勢は総じて10代20代に人気が突出するのに対し、KinKi Kidsの場合は10代から50代まで人気が幅広いためTOP10入りしている。

ちなみに今回初調査となった瑛人は22.2ポイント、YOASOBIは20.9ポイント。どちらも、前回調査した20年2月以降に彗星のごとく現れたため、実質的には20ポイント以上の急上昇と言えるだろう。

LiSAが2年連続急上昇

前年調査分からの「急上昇」で見ると、2年連続で1位がLiSA、2位があいみょんとなった。LiSAはテレビアニメ『鬼滅の刃』主題歌となった『紅蓮華』が100万ダウンロード、ストリーミングが2億回をいずれも突破し、同アニメの劇場版主題歌『炎』がCD、ダウンロード、ストリーミングの3部門で同時期に1位になるという全方位のヒットに。日本レコード大賞の受賞と、一昨年度を上回る大活躍ぶりで、総合で100位圏外から29位に入った。

急上昇3位には、4人組バンドのDISH//がランクイン。13年のメジャーデビュー以降、アイドル的な人気を保ってきたが、20年に一発録りで話題のYouTubeチャンネル「THE FIRST TAKE」にて『猫』を歌唱し、大きな反響を呼んだ。北村匠海の俳優としての人気が先行していたが、この1年間はDISH//としてもメディア露出が大幅に増えている。

また、オールタイムベストやカバーアルバムを出し、紅白歌合戦に初出場となったJUJUも急上昇4位となった。

さらに、8位にSixTONES、10位にSexy Zone、11位になにわ男子、12位にKing & Prince、14位にジャニーズWEST、18位にHey!Say!JUMPと、若手を中心としたジャニーズ勢が大躍進。感染拡大防止を目的とした長期的な支援活動「Smile Up! Project」の影響も大きいだろう。

(ライター 臼井孝)

[日経エンタテインメント! 2021年7月号の記事を再構成]

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