Windows 10のエクスプローラー ファイル操作の宝箱Windows10 使いこなしてスキルアップ(4)

日経PC21

「Windows 10(ウィンドウズ10)」を使いこなしてスキルアップする技を紹介する連載の4回目。ウィンドウズでファイルの整理に使うアプリが「エクスプローラー」だ。ファイルのコピーや移動、閲覧などの機能を備えた重要なアプリだが、その存在を意識することは少ないかもしれない。そこで今回は、見落とされがちなエクスプローラーの便利機能を紹介しよう。

リボンを積極的に使って効率アップ

エクスプローラーの画面上部には、各種の機能がボタンで並ぶ「リボン」がある。ここには意外と便利な機能があるので活用しよう。

まず、別のフォルダーへファイルを移動したりコピーしたりしてみよう。一般的な操作は、元のフォルダーと移動(コピー)先のフォルダーを開いて、ファイルのアイコンを2つのウインドウ間でドラッグ・アンド・ドロップする方法だろう。しかし、「リボン」を使うと、2つのウインドウを同時に開かなくても移動やコピーができる(図1図2)。

図1 ファイルを選択し(1)、リボンの「ホーム」タブ(2)にある「移動先」か「コピー先」をクリック(3)。開いたメニューから目的のフォルダーを選ぶ(4)。メニューになければ「場所の選択」を選ぶ(5)
図2 開く画面のフォルダーからコピー先または移動先を選ぶ(1)。選んだフォルダー内に新しいフォルダーを作る場合は「新しいフォルダーの作成」をクリック(2)。「コピー」または「移動」ボタンで操作を実行する(3)

リボンの代わりに、ファイルをコピー・アンド・ペースト(コピペ)する方法もある(図3)。コピペは文字列だけでなくファイル操作にも使える。文字列の代わりにファイルを選んで「コピー」や「切り取り」の操作をし、行き先のフォルダーで「貼り付け」をする。

図3 ファイルのアイコンを対象にキーボードの「コピー」/「切り取り」操作を使い、1つのウインドウでフォルダーを切り替えてコピーや移動を行う方法もある(1)~(4)

アプリを選んでファイルを開く際にもリボンが使える(図4図5)。ウィンドウズでは、ファイルのアイコンをダブルクリックして開くと、そのファイルの種類に関連付けされたアプリが起動する。これを「既定のアプリ」という。別のアプリで開きたい場合には、このリボンでの操作が便利だ。ファイルを右クリックして表示されるメニューでも同様の操作が可能だ。

図4 ファイルを選択し(1)、リボンの「ホーム」タブ(2)にある「開く」の右の「▼」をクリック(3)。表示されたメニューでアプリを選ぶ(4)。「別のプログラムを選択」で他のアプリも選べる(5)
図5 「このアプリを今後も使う」には既定のアプリ(1)、「その他のオプション」には他のアプリが表示される(2)。「その他のアプリ」(3)でさらに他の選択肢が出る既定のアプリを変更する場合は(4)にチェックを付ける

メニューやアプリの選択画面には、ファイルに対応したアプリが表示されるが、「その他のアプリ」を押して表示を増やすと、そのファイルを開けないアプリも表示されるので注意が必要だ(図6)。また、「Microsoft Storeでアプリを探す」という項目は、ファイルを開かずに、「Microsoft Store」アプリを起動する。

図6 図5の「その他のアプリ」により多くのアプリが表示された状態。ファイルの種類に対応しないアプリも含まれるので注意が必要だ。対象アプリが多いと、スクロールが必要になる場合もある
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フォルダーの表示を活用する