【完璧編】スチームでは手に負えない形崩れはアイロンで復活

STEP1 脇の縫い目をアイロン台に
アイロンがけをスムーズに運ぶため、身頃のサイドの縫い目をアイロン台の縁に合わせる。
STEP2 縫い目に沿ってアイロンを
縫い目部分に当て布を置き、縫い目のラインに沿ってゆっくりとアイロンをかけていく。

STEP3 腕部分も同様に
次はアームのアイロンがけ。身頃と同様、縫い目をアイロン台の縁に沿わせて置く。
STEP4 アイロンがけは優しく
袖も縫い目に沿ってアイロンがけ。アイロンに力を込めず、優しくかけるのがコツ。

STEP5 裾の折り目をチェック
意外とヨレているのが裾部分。折り目をしっかり確認して、ズレているようならアイロンを。
STEP6 裾にアイロンを
裾がビシッとしていると、スーツの印象が大幅によくなることも。盲点になりがちなのでご注意。

STEP7 背中部分は裏側から
ジャケットを裏返し、背中の縫い目に沿ってアイロンがけ。これで身頃が復活するのだ。
STEP8 ベントを処理して上着は完了
最後にベント部分のシワを伸ばす。ここも裏側からアイロンをかけて、生地をいたわろう。

素材ごとの適温を守って
リネンやシルクなどを織り交ぜた素材は、低温(120~140℃)でアイロンがけすると生地を傷めにくい。

STEP9 パンツも縫い目を基点に
パンツはヒップの縫い目を基点に。ここをしっかりアイロンがけ すると、立体感がよみがえるのだ。
STEP10 当て布をして表からアイロン
表側からアイロン。クリース部分を上の基本編同様にプレスし、細かいシワはスチームで。
STEP11 一晩干せば完了!
全工程が終了したらハンガーにかけて、一晩干す。これで形崩れも復活するのだ。

※表示価格は税込みです。
文=川田剛史、西山 亨、樗澤広樹(編集部)
[MEN’S EX Summer 2021の記事を再構成]
SUITS OF THE YEAR 2021
アフターコロナを見据え、チャレンジ精神に富んだ7人を表彰。情熱と創意工夫、明るく前向きに物事に取り組む姿勢が、スーツスタイルを一層引き立てる。