「ハワイでは比較的ポピュラーなブランドです。様々な年齢層や趣向に合わせたデザインを用意しているので、自分の好みにあった一着を見つけやすいのが特徴ですね。天然のココナツ製のボタンを用いるなど、質の高さも申し分ありません」

1989年にスタートしたハワイ発ブランドの一着。創業以来、一貫してホノルルでの生産にこだわっているブランドだ。パイナップル柄のアロハシャツに、ネイビーで後染め加工を施している。 TWO PALMS / S/S HAWAIIAN SHIRT "GARMENT DYE" 1万1000円

同店でアロハシャツをセレクトする際の基準も満たした一着だという。

「僕がアロハシャツを仕入れる時に気をつけているのは、『東京の街中で着ても大丈夫か』という点です。具体的にはリゾート感が強すぎず、柄や配色が落ち着いているものを選んでいます。その点で、ネイビーの生地に濃色の柄をあしらったこちらは理想的な一着です。素材にレーヨンを使っているので、ややドレッシーな見え方をするのも大人の方に人気の理由です」

ハワイを感じさせるおしゃれなタグにはメード・イン・ハワイの文字が
縫製が済んだ状態で染色する「ガーメントダイ」という手法を用いている。縫い目まで色付けされた独特の風合いが目を引く

キューバの伝統シャツから着想 繊細なデザインに注目

「選択肢が少なく、シンプルになりがちな夏のメンズファッションにおいて、適度な主張をしてくれるアイテムが開襟シャツです。大人が着るなら、肩幅が合ったジャストサイズに近い一着を選びたいですね」

そう語るのは、東京・銀座などに直営店を構える「KURO(クロ)」の統括製造販売部マネージャーである江原圭吾氏。紹介してくれたのは、同ブランドオリジナルの一着だ。

キューバでは冠婚葬祭用、メキシコでは作業服としても着られている「キューバシャツ」がモチーフ。生地にはスカーフなどによく用いられる、細番手の糸を緩やかに織り上げた「ローン生地」を採用している。 KURO / ORGANIC COTTON CUBA SHIRT 3万800円

「キューバやメキシコで昔から親しまれているシャツを元にデザインしました。特にこだわったのは、前面にあしらったストライプ状のピンタック(生地を細くつまんで縫い上げた装飾のこと)です。大抵の縫製工場では引き受けてもらえないほど繊細なので、高い技術を持った刺しゅうの工場に仕上げてもらいました」

縦に走るピンタックがおしゃれな印象

キューバシャツはヴィンテージ好きの間では知られているアイテムだが、まだまだ一般的な認知度は高くない。どう着こなせばいいのだろうか。

「コンパクトなシルエットなので、バランスを取るためにボトムスは太めのものを選びましょう。特に色の濃いデニムと合わせると配色にメリハリをつけられます。シューズはレザーのサンダルのように、ややドレッシーな素材使いのものと相性がいいですよ」

デニムパンツとコーディネートした様子。足元のサンダルが軽快な印象

文:FACY編集部 山梨幸輝(https://facy.jp/)


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