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写真はイメージ=PIXTA

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「元気が出ない」「希望が持てない」というときは「メンタルでなんとかしようとするのではなく、まずは動いてみる。そんな具体的なノウハウが必要です」。自律神経研究の第一人者としてプロスポーツ選手、アスリート、文化人へのコンディショニング、パフォーマンス向上指導に携わる医師の小林弘幸氏はこう言います。そんなノウハウを108項紹介した『整える習慣』(日経ビジネス人文庫)から、その一部を紹介します。5回目は体の整え方です。

◇   ◇   ◇

1杯の水で体をリセット

今日は朝からなんとなく疲れていて、やる気が起きない。

体のスイッチが入らない感じがして、どうしてもダラダラしてしまう。

誰にでもそんな日がときどきはあると思います。そんな日が1週間も続くようなら何らかの疾患の可能性があるのですぐに病院へ行くべきですが、1日、2日なら日常的に起こり得ることです。

体のしくみで言うと、交感神経がうまく上がってこないため、体がどうしても「休息モード」から「活動モード」に入っていかない状況です。

そんなときには軽い運動をするのが一番ですが、「疲れて、ダルい状態」のときに体を動かそうという気にはなかなかなれないでしょう。

そこでまずやってほしいのは、1杯の水を飲むこと。

体全体の状態を司っている自律神経は、腸の働きと密接につながっています。そして、腸はちょっとした刺激にも反応しやすい臓器なので、そこを動かすことが肝心。そのために1杯の水を飲む。水を飲むことで腸が反応し、自律神経の動きがよくなり、体にスイッチが入ってきます

朝起きたときはもちろん、仕事中で「集中力が落ちてきたな」「なんだかダルいなあ」と感じたときは、いったん席を離れて、水を飲むようにしてください。

目安として1日あたり1~1.5リットルの水をこまめに飲む。これで自律神経はかなり整ってきます。

その際、ただ水を飲むのではなく、体全体に水分が行き渡るイメージを持ちつつ、意識して水を飲むことが大事です。

「意識するだけで違いがあるの?」と懐疑的な人もいるでしょうが、それだけで自律神経に違いが出ることは実験のデータでも証明されています。自律神経というのはそのくらいちょっとしたことで変化するものなのです。

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