2021/9/26

石畳道を抜けると、少し幅は広がったものの荒れ果てた山道だった。路肩には落ち葉や枯れ枝が大量に残されている。そして、またもや豪雨。北海道の吹雪を耐え抜いたXC60が立ち往生するはずはないが、あまり歓迎すべき状況ではない。福岡に戻って聞いてみたら、ずっと快晴だったとのこと。どうやら、われわれの後をピンポイントで線状降水帯が追いかけてきていたらしい。

時間切れで有田には行けずじまい。ただ、もとをたどれば伊万里と有田は兄弟みたいなもの。有田でつくられた焼き物が伊万里港から積み出していたことで伊万里焼と呼ばれることになったそうだ。有田に行けなかったことは残念ではあるが、XC60の前席に備わるマッサージ機能を使い忘れるという致命的なミスに比べれば取るに足らないことである。

(文=鈴木真人/写真=三浦孝明/編集=関 賢也)

焼き物の街としておよそ400年の時を重ねてきた伊万里。沿道の窯元や陶磁器販売店も、そうした歴史を感じさせる。
「XC60リチャージプラグインハイブリッドT8 AWDインスクリプション」には、アクティブシャシーシステム「FOUR-C」とエアサスペンションが標準装備される。
8スポークの大径20インチホイール。試乗車では、ミシュランの「プライマシー4」タイヤが組み合わされていた。
5人乗車時の荷室容量は505リッター。60:40分割式の後席を倒すことで長尺物に対応できる。
福岡~伊万里間を往復した今回のドライブ旅では、9.7km/リッターの燃費を記録した。なおカタログ上の燃費値(WLTCモード)は12.6km/リッター。
■テスト車のデータ
ボルボXC60リチャージプラグインハイブリッドT8 AWDインスクリプション
ボディーサイズ:全長×全幅×全高=4690×1900×1660mm
ホイールベース:2865mm
車重:2180kg
駆動方式:4WD
エンジン:2リッター直4 DOHC 16バルブ ターボ+スーパーチャージャー
フロントモーター:交流同期電動機
リアモーター:交流同期電動機
トランスミッション:8段AT
エンジン最高出力:318PS(233kW)/6000rpm
エンジン最大トルク:400N・m(40.8kgf・m)/2200-5400rpm
フロントモーター最高出力:46PS(34kW)/2500rpm
フロントモーター最大トルク:160N・m(16.3kgf・m)/0-2500rpm
リアモーター最高出力:87PS(65kW)/7000rpm
リアモーター最大トルク:240N・m(24.5kgf・m)/0-3000rpm
タイヤ:(前)255/45R20 105Y/(後)255/45R20 105Y(ミシュラン・プライマシー4)
燃費:12.6km/リッター(WLTCモード)
価格:949万円/テスト車=1003万9650円
オプション装備:有償ボディーカラー<クリスタルホワイトパール>(12万円)/Bowers&Wilkinsプレミアムサウンドオーディオシステム<1100kW、15スピーカー、サブウーハー付き>(34万円) ※以下、販売店オプション ボルボ・ドライブレコーダー フロント&リアセット<工賃2万6400円含む>(8万9650円)

テスト車の年式:2021年型
テスト開始時の走行距離:4803km
テスト形態:ロードインプレッション
走行状態:市街地(3)/高速道路(6)/山岳路(1)
テスト距離:209.5km
使用燃料:--リッター(ハイオクガソリン)
参考燃費:9.7km/リッター(車載燃費計計測値)
北欧調のシンプル&クリーンなデザインが印象的なコックピット。物理的なスイッチは少なめで、タッチパネル内のメニューに置き換えられている。
後席を倒し、積載容量を最大化した状態。突起物のないスクエアなフロアが実現できている。
リアまわりは、L字型のリアコンビランプや2本出しのマフラーエンドが特徴。写真は、唐津市にある鏡山稲荷神社の鳥居の前で。
今回試乗のさなかに立ち寄った「ドライブイン鳥」の名物「やき鳥」。その土地ならではの“おいしいもの”に出会えると、ドライブ旅は一層楽しいものになる。

[webCG 2021年7月31日の記事を再構成]