圧倒的にコンパクト

各モデルのサイズを記載しても、そのコンパクトさは伝わりづらい。そこで、現在使っている従来の充電器と比べてみよう。

次の写真はレノボの多くのモバイルノートに付属する標準の45ワットの充電器と、RAVPower製で過去に画期的に小さいと言われた充電器、そしてAnker Nano llを並べたところ。Anker Nano llの圧倒的な小ささが分かるだろう。

奥がレノボのモバイルノートに付属する45ワット充電器。右の白いのがRAVPowerの45ワット充電器、左がAnker Nano llの45ワットモデルだ。

次にAnkerの前モデル「Atom III 60W」とNano llの65ワットモデルを並べてみた。出力が大きいにもかかわらず、本体がより小さくなっているのは素晴らしい。

GaN半導体を搭載した第1世代の「Anker Atom III 60W」(右)と比べると、その進化がわかる

ケーブルを加えても軽い

前出のレノボの45ワット充電器は249グラム。最近の大型ディスプレー搭載スマホよりも1~2割重く、8インチクラスのタブレットに迫る重量だ。

これに対してAnker Nano llは30ワットモデルで47グラム、45ワットモデルで69グラム、65ワットモデルで116グラムと圧倒的に軽い(キッチンスケールによる計測なので参考値)。

30ワットモデルの重量をキッチンスケールで実測しているところ

ただし、Anker Nano llにはケーブルが付属しない。充電にはケーブルを別途用意しなければならないので、ケーブルの重さが持ち歩く重量に加わることになる。

ケーブルが付属しないのをネガティブにとらえる向きもあるだろうが、そうは思わない。自分の利用シーンに合わせ、長さの異なるケーブルを使い分けられるからだ。パソコンに付属する充電器のケーブルは、ほとんどのシーンにおいて長すぎる。当然、それだけ重くなる。

自分なら1.8メートルと3メートルのケーブルをニーズに応じて使い分けるだろう。デスクやカフェ、新幹線などで使うなら1.8メートルで十分。会議室で使うなら3メートルあったほうが安心だ。

45ワットモデルを手持ちの3メートルケーブルと組み合わせると174グラムだった。同じく1.8メートルケーブルとの組み合わせは133グラム
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ノートパソコンの充電スタイルが変わる