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レモン味のアルコール飲料をスノースタイルで

そこで、レモンとアルコール類に相性のよい塩をいくつかご紹介しよう。

<わじまの海塩>

石川県輪島市で生産される海水塩で、海外の天日塩田を日本の室内で再現するという独自の製法で塩作りを行っている。適度な苦味とほどよいしょっぱさがあり、レモンの酸味と苦味、アルコールの苦味とよくマッチする。

<星の砂塩>

鹿児島県の与論島で、海洋深層水を原料に生産される海水塩。塩に含まれる苦味がアルコールの苦味とマッチし、苦味が消え、その分レモンの酸味を際立たせ、さっぱりとした味わいに。

<マルガリータソルト>

米国産の海水塩。スノースタイルに使用しやすいよう結晶をコントロールし、塩辛さがないマイルドな味わいが特徴。プロのバーテンダーの間でも愛用者が多い。口溶けが良く、飲料となじみやすい。

もちろん、もともとの飲料の味わいを楽しむのもいい。塩を加える場合は、グラスのふちの一部にだけつけて、スノースタイルで楽しむのがおすすめだ。グラスのふち全体でなく、一部にとどめておけば、口をつける場所をずらすことで、もともとの味わいだったり、塩を加えた味が楽しめたりと変化を楽しめる。

ややうんちくの部類に属すが、もともと日本国内ではレモンは生産されておらず、ほとんど全てを輸入に頼ってきた。現在でも、年間約5万5千トンが輸入されており(2020年・財務省貿易統計)、昨今のレモンブームを受け輸入量は増加傾向にある。

国内でレモンが生産されるようになったのは1970年代からで、以降、作付面積はじわりと拡大傾向にある。近年では年間約8000トンのレモンが国内で収穫されている(2017年・農林水産省統計)。

店頭で販売される際は「国産レモン」と記載されていることが多いが、実は国内で生産されるレモンは主に3種類あるのをご存じだろうか。米カリフォルニア原産の「リスボン」、イタリア原産の「ビラフランカ」や「ユーレカ」だ。オレンジ種との交雑種である「マイヤーレモン」も時々見かけるようになってきた。他にも新品種が徐々に登場するようになってきた。

国内でのレモン生産量の増加も、レモンブームを後押しする一因だろう。厳しい暑さがこれからも続きそうだが、レモンと塩を活用して、少しでも快適においしく過ごしたいものだ。

(一般社団法人日本ソルトコーディネーター協会代表理事 青山志穂)


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