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夏こそ塩とレモン! 組み合わせておいしい味わいの妙

魅惑のソルトワールド(56)

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NIKKEI STYLE

レモンといえば、一昔前は「揚げ物に添えてある脇役」というイメージが強かったが、今や主役といっても過言ではない。昨今のレモンブームには目を見張るものがある。店頭には菓子類やスイーツ、清涼飲料水やパン、果ては缶酎ハイなどアルコール類まで実に幅広いジャンルで「レモン味」の商品がズラリと並ぶ。

レモンだけでも夏場におすすめな理由はたくさんあるが、そこに塩が加わると、一段と夏場向きになる。ご記憶の方も多いだろうが、2014年に起こった「塩レモン」ブームを思い起こしてほしい。レモンを皮ごと塩に漬けて寝かせただけのシンプルな調味料だが、食材をマリネにしたり、ソースにしたり、飲料にいれたりとその用途は幅広い。家庭で簡単に作れることもあって、塩糀(こうじ)に続く「塩調味料」としてヒットした。

2020年ごろからは「レモン塩白湯」が米国のセレブの間でブームとなり、日本でも美容と健康を気にかける女性たちの間で、徐々に人気をよぶようになった。

「レモン塩白湯」とは、白湯にレモン果汁と塩を混ぜた飲料で、これを朝起きたらゆっくりと1杯飲むという。白湯は胃腸を温めて働きを良くしてくれる。結果として、老廃物の排出促進につながる。加えてレモンの香り成分、リモネンによるリラックス効果や、ビタミンCによる抗酸化作用、クエン酸による糖の代謝促進や塩のミネラル補給なども期待できるというわけだ。

喉が渇きやすい夏場は、ついつい冷たいものをたくさん摂取しがち。就寝時もクーラーをつけたままという人も多いだろう。クーラーの効いた部屋に長時間いると、知らず知らずに身体は芯から冷えてしまう。胃腸は冷えに弱いが、レモン塩白湯を飲めば、冷えた胃腸が温まり、1日を元気にスタートできる。

レモン塩白湯の作り方を記しておこう。

(1)お湯を10分ほど沸騰させ、そのあと放置して冷まして白湯を作る

(2)常温になった(1)の白湯200ccにレモン輪切り2切れ程度、塩ひとつまみを入れて溶かす

レモン白湯に入れる塩は、できるだけナトリウム以外のミネラルを多く含んだものを使うといい。朝に限らず、日中も飲用すれば、汗で失ったミネラル補給にもなる。マイボトルにいれて、持ち歩くのも手だ。

昨今、缶酎ハイなどレモン味のアルコール飲料が人気だが、そこに塩をちょっと加えると、またひと味違ったおいしさが楽しめる。塩のしょっぱさが、レモンの酸味とアルコールの苦味を抑制し、まろやかにしてくれるからである。酸味や苦味が苦手という人もぜひ一度試してみてはどうだろう。

塩は全体の味わいをまとめ、味の輪郭をはっきりさせる働きもある。加える塩の違いで、全体の味わいが変化し、塩によってはレモンの香りをも引き立ててくれる。

そこで、レモンとアルコール類に相性のよい塩をいくつかご紹介しよう。

<わじまの海塩>

石川県輪島市で生産される海水塩で、海外の天日塩田を日本の室内で再現するという独自の製法で塩作りを行っている。適度な苦味とほどよいしょっぱさがあり、レモンの酸味と苦味、アルコールの苦味とよくマッチする。

<星の砂塩>

鹿児島県の与論島で、海洋深層水を原料に生産される海水塩。塩に含まれる苦味がアルコールの苦味とマッチし、苦味が消え、その分レモンの酸味を際立たせ、さっぱりとした味わいに。

<マルガリータソルト>

米国産の海水塩。スノースタイルに使用しやすいよう結晶をコントロールし、塩辛さがないマイルドな味わいが特徴。プロのバーテンダーの間でも愛用者が多い。口溶けが良く、飲料となじみやすい。

もちろん、もともとの飲料の味わいを楽しむのもいい。塩を加える場合は、グラスのふちの一部にだけつけて、スノースタイルで楽しむのがおすすめだ。グラスのふち全体でなく、一部にとどめておけば、口をつける場所をずらすことで、もともとの味わいだったり、塩を加えた味が楽しめたりと変化を楽しめる。

ややうんちくの部類に属すが、もともと日本国内ではレモンは生産されておらず、ほとんど全てを輸入に頼ってきた。現在でも、年間約5万5千トンが輸入されており(2020年・財務省貿易統計)、昨今のレモンブームを受け輸入量は増加傾向にある。

国内でレモンが生産されるようになったのは1970年代からで、以降、作付面積はじわりと拡大傾向にある。近年では年間約8000トンのレモンが国内で収穫されている(2017年・農林水産省統計)。

店頭で販売される際は「国産レモン」と記載されていることが多いが、実は国内で生産されるレモンは主に3種類あるのをご存じだろうか。米カリフォルニア原産の「リスボン」、イタリア原産の「ビラフランカ」や「ユーレカ」だ。オレンジ種との交雑種である「マイヤーレモン」も時々見かけるようになってきた。他にも新品種が徐々に登場するようになってきた。

国内でのレモン生産量の増加も、レモンブームを後押しする一因だろう。厳しい暑さがこれからも続きそうだが、レモンと塩を活用して、少しでも快適においしく過ごしたいものだ。

(一般社団法人日本ソルトコーディネーター協会代表理事 青山志穂)

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