読み上げソフト、動画配信で人気 AI活用でより自然に

日経エンタテインメント!

文章を入力するだけで、人間的で自然な音声を作り出す音声合成ソフトウエア「読み上げソフト」をユーチューブなどの動画作りに活用する人が増えている。かつては企業が動画を作るときなどに使われるケースが多かったが、最近は在宅勤務の合間に映像作品を作る人の増加もあり、個人ユーザーが拡大している。

「ユーチューブで人気のドライブレコーダーで撮影した映像で作る動画に、読み上げソフトで音声を当てる人が増えている」と話すのは、読み上げソフトや音楽作成ソフトなどを展開するAHS(東京・台東)の尾形友秀社長。実際「車載実況動画」で検索すると、大量の動画がヒットし、2人の音声で掛け合い解説をしている作品もある。

車載実況と共に読み上げソフトが多く使われるのはゲーム実況だという。「海外ゲーマーの多くは自分で解説するが、日本人は自分の声の使用に抵抗がある人も多い。ゲーム実況はしたいが、自分の声を出したくないユーチューバーに、読み上げソフトが選ばれている」と尾形氏。女声ソフトを使えば、あたかも女性がゲーム実況をしているような動画が作れ、表現の幅が広がる。

読み上げソフトのパッケージには男女のキャラクターを設定する例が多く、こうしたキャラクターもファンを引き付ける。「キャラが好きだからと継続してソフトを購入する人もいる。基本的には文章を読み上げるソフトだが、自分で工夫して、キャラに歌を歌わせる顧客もいる」(尾形氏)。演出の楽しみも得られるわけだ。

写真右が「CeVIO AI 小春六花 トークボイス」は明るく元気な声が特徴。写真左は「CeVIO AI 弦巻マキ トークボイス」。日本語版と英語版がある
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購入者層は20代に広がる
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