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SKY-HI 1人1人に「課題を渡す」ことを大切にした理由

連載 SKY-HI「Be myself, for ourselves」(11)

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NIKKEI STYLE

日経エンタテインメント!

SKY-HIによるボーイズグループのオーディションプロジェクト「THE FIRST」は、いよいよ8月13日にデビューメンバーを発表する。

オーディションのある時期から、SKY-HIは「審査」という言葉をあまり使っていない。この合宿、ひいてはオーディション自体が「選ぶ」ことではなく、「育てる」ことが目的である。これまでも何度も話していたことではある。

そもそも、BMSGというマネージメント&レーベルを立ち上げ、「THE FIRST」というオーディションを始めたきっかけの1つに、国内で埋もれている才能を生かしたいという思いがあった。実際、このオーディションのなかで次の審査へ進めずに去ることになった参加者にも、SKY-HIは、彼らの成長のヒントとなる言葉を丁寧に渡している。

「シンプルかつ真面目な話、(最終メンバーに残れなくても)その人の未来がここで終わるわけではありません。もちろん、『脱落する』ということは、僕が『今回デビューさせるグループのメンバーになる可能性が低い』と判断したということにはなります。

同時に、応募していただいた立場として、(彼らにとっての)今後の成長のきっかけになる何かをつくって渡したいという気持ちがあります。脱落・合格問わず、自分ができる範囲内で、それぞれの課題を明確化して話しています。こういうオーディションで一番良くないのは、脱落したときに自分は何がダメだったのか本人が分からないまま、悩んでしまうこと。その"最悪"を避けるためにも、僕自身が直接理由を話して、1つでも課題を渡すことが大事だと考えています。

1カ月にわたる合宿期間中は、ダンスやボイストレーニングなどのトレーナー陣も入れ代わり立ち代わりで僕ら(SKY-HIとボーイズ)と一緒にいました。とても心強かったですね。もちろん、寝食を共にしている僕のところにも、彼ら(ボーイズ)はいろいろ質問や相談に来てくれました。僕が直接答えるときもあれば、『ボイトレの時間に、こんな聞き方をしてみたら?』『ダンストレーナーにこの部分を教えてもらったら?』などと、他のトレーナーへの橋渡しをすることもありました。彼ら(ボーイズ)1人1人が抱える課題を整理することは、僕の役割の中で大きかったかもしれません」

「人」と「人」としてボーイズと向き合った得難い1カ月

高い技術を持つオーディション参加者のなかには、大手事務所で育成された経験のあるメンバーも少なくないが、なかなか自らの壁を越えられずに苦しみ、悩むケースもよく見られた。

「彼らを見れば見るほど、そして自分の経験からしても、日本の育成システムはあまり健康的ではないと感じますね。日本にも芸能系のスクールはたくさんありますが、歌の場合、スクールによって"正解"の発声法や歌唱法を作ってしまい、そこに向けて矯正していくケースが少なくないように感じます。人によって適した発声法があるにもかかわらずです。

サッカーにたとえるなら、インサイドキック(足の内側で蹴るキック。威力よりコントロールを重視する場合に使われることが多い)しか練習してきていないようなもので。遠くにボールを蹴らないといけないときも、インサイドキックで飛ばそうとする。だからピッチ(音程)もブレるし、声も遠くに飛ばせないし、滑舌も悪くなる。それって彼らのポテンシャルが低いわけではなく、変な癖がついているからなんです。真面目に取り組めば取り組むほど、悪い方向に向かってしまう。

ダンスに関しては、好きな子は自主的にほかのスクールにも通うし、好きでいろいろ吸収していくからあまり問題ないのですが、歌に関してはどう学んでいいか分からないから、真面目な人ほど先生がすべてになりやすくもあります。何年も価値観を更新できていない先生が『これが正しい発声です』なんて教えてきたもんだから……癖がなかなか抜けない参加者もいて、何やってくれてんだって思いましたよね。

今、自分には幾ばくか育成の適性があると思っています。僕の場合、トレーナーをきちんと事務所につけてもらった経験がなく、自ら教えてくれる人を探すしかなかったんです。試行錯誤を重ねて、成長には時間がかかったと思います。

そのぶん育成段階にある人の成功と失敗のケーススタディーはたくさん持っていると思います。実体験と照らし合わせて、『今はここを頑張りすぎてはいけない』『ここを強化すべきだろう』『魅力的に見えないのは、この要素が影響しているのではないか』などが分かる。

自分で分からないときに、相談すべき専門家もいろいろ知っている。あと、課題なり修正なりのやり方を、人に伝えることもできる。13歳の少年から、楽曲リリース経験のある23歳の青年まで、人と人としてきちんと向き合うために1カ月を共に過ごしたことは、得難い経験と知見を僕にくれたと強く感じています」

SKY-HI(日高光啓)
 1986年12月12日生まれ、千葉県出身。ラッパー、トラックメイカー、プロデューサーなど、幅広く活動する。2005年AAAのメンバーとしてデビュー。同時期からSKY-HIとしてソロ活動を開始。20年にBMSGを設立し、代表取締役CEOに就任。「THE FIRST」のテーマソング『To The First』が配信中。

(ライター 横田直子)

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