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睡眠中の「いびき」「無呼吸」 どうすれば改善する?

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NIKKEI STYLE

日経Gooday(グッデイ)

この記事では、今知っておきたい健康や医療の知識をQ&A形式で紹介します。ぜひ今日からのセルフケアにお役立てください!

【問題】就寝中に空気の通り道(気道)が塞がり、いびきが出たり、呼吸が止まったり浅くなったりする睡眠時無呼吸症候群。この病気の症状を改善する方法として、適切なものは次のうちどれでしょう?

(1)肥満の人は減量する
(2)就寝時はあおむけで寝る
(3)アルコール摂取を控える
(4)睡眠薬を飲む

答えは次ページ

答えと解説

正解は、(1)肥満の人は減量する(3)アルコール摂取を控える です。

睡眠時無呼吸症候群は、就寝中に呼吸が止まったり(無呼吸)、浅くなったり(低呼吸)する状態を繰り返す病気です。就寝中、無呼吸(呼吸が10秒以上停止した状態)か、低呼吸(気流が半分以下になり、血液中の酸素濃度が4%以上低下した状態)が1時間に5回以上起こっていると、睡眠時無呼吸症候群と診断されます。

睡眠時無呼吸症候群の約9割を占めるのが、閉塞型睡眠時無呼吸症候群です。閉塞型睡眠時無呼吸症候群は、就寝中に重力の影響であごの骨(下顎骨)が下がり、同時にのどの奥にある軟口蓋や舌の付け根(舌根)も落ちて空気の通り道(気道)が塞がることで起こります。

「気道が塞がる理由として多いのは肥満です。体の脂肪は、おなかやお尻だけではなく、首にもつきます。その脂肪が気道を圧迫して狭窄しやすくなるのです。しかし、日本では欧米ほど肥満の人が多くない割に、欧米並みに睡眠時無呼吸症候群の患者がいます。その原因は、あごが小さく口の中のスペースが狭いという、東洋人特有の骨格です。このような骨格の人は、やせていても少しあごが落ちるだけで無呼吸になります」。昭和大学病院附属東病院睡眠医療センター長の安達太郎氏はそう話します。

また、年を取ると筋肉が落ち、あごを支える力が弱くなるので、高齢者も要注意だと安達氏は指摘します。「高齢者の中には、かなりやせているのに重度の睡眠時無呼吸症候群がある人もいます」(安達氏)。

睡眠時無呼吸症候群の夜間の症状には、「いびきが大きい」「長く呼吸が止まる」「夜中に目が覚める」などがあり、日中の自覚症状としては「ひどい眠気」「集中力の低下」「起床時の頭痛」などが知られています。

無呼吸や低呼吸のために体に十分な酸素が取り込まれなくなると、低酸素血症や高二酸化炭素血症が起こります。また、交感神経が緊張する、血が固まりやすくなるなど、さまざまな要因から心臓や血管の病気を起こしやすくなります。「心筋梗塞や狭心症、高血圧、心不全などの患者の30~50%に、睡眠時無呼吸症候群が認められると言われます。特に若い人の場合、無呼吸を放置すると長い時間をかけて心臓や脳の病気が進んでいきます。そうなる前に発見し、治療を始めることが大切です」(安達氏)。

肥満の人は大幅な減量が必要

無呼吸・低呼吸の回数が1時間に20回以上になると、CPAP療法(シーパップ;持続陽圧呼吸療法)という治療が健康保険(公的医療保険)で受けられます。CPAP療法は、就寝中に鼻に装着したマスクから気道に空気を送り込み、気道が閉塞しないように内側から押し上げる治療法です。軽症なら、寝るときにマウスピースを装着し、あごを少し前に出して落ちにくくする方法もあります。

日常生活で、無呼吸を改善するための注意点としては、以下のようなものがあります(表1)。

表1 無呼吸を改善するための注意点

「肥満の人は、減量すれば無呼吸が改善しやすくなりますが、数キロの減量では改善はあまり期待できません。無呼吸の改善のためには20kg単位でやせていただきます。例えば身長170cmの人が、体重を90kgから70kg以下に減らせば、無呼吸がなくなってCPAPを卒業する可能性が高いと言っていいでしょう」(安達氏)。ただし、もともとやせている人の無呼吸は骨格が原因なので、減量しても治りません。「基本的に、やせている人はCPAPを使い続けることになります」

このほか、就寝時はあおむけではなく横向きに寝ると、舌根が落ちにくくなり、気道が塞がりにくくなります。タバコを吸うと気道に炎症が起きるので、喫煙者の場合は禁煙が必要です。アルコールも、いびきの誘因となるため控えましょう。「不眠のために睡眠薬を服用している人も要注意です。睡眠薬の中には、筋肉を緩める作用で無呼吸を悪化させるものもあります。念のため医師に確認してから使うようにしましょう」と安達氏は話しています。

この記事は、「無自覚の人も多い『睡眠時無呼吸症候群』、高齢者や女性も要注意」https://gooday.nikkei.co.jp/atcl/report/14/091100023/010700083/(田中美香=医療ジャーナリスト)を基に作成しました。

[日経Gooday2021年7月6日付記事を再構成]

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