Men's Fashion

個性派大人の黒サンダル 「雪駄」風やエスパドリーユ

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2021.8.6

全国のアパレルショップの情報を集めたウェブメディア「FACY MEN(フェイシーメン)」。提供元のファッション系ベンチャー、スタイラー(東京・渋谷)が、月間100万人を超える利用者の閲覧情報を分析、次のトレンドを読み解く。




FACY MENのメディア内では、「ボトムス」「シャツ / Tシャツ」カテゴリーに並び、「シューズ」に関する記事がよく読まれていた。今回は、暑い時期の気軽なお出かけにピッタリのサンダルを取り上げる。

近年、サンダルの選択肢は多様化している。気軽に履けるスライドタイプから、アウトドアシーンにも対応するホールド感の高いタイプまで、各メーカーの様々なモデルがそろう。とはいえ、一般的にはワンシーズンに何足も買い求めるアイテムではないだろう。様々なコーディネートに組み込むのを重視するなら、ほかの色にも合わせやすい黒のサンダルが使いやすそうだ。デザインや履き心地に注目しながら、大人にふさわしい一足を選びたい。今回はFACYに登録する各店が薦める黒のサンダルを紹介する。

上品さたたえる黒 縫製に職人技

「気兼ねなく履けるカジュアルさがありながら、上品さも備えているのが黒のサンダルの魅力です」

そう語るのは東京都台東区の蔵前にある「WEEKENDER SHOP(ウィークエンダーショップ)」店主の芹沢伸介氏だ。TOKYO SANDAL(東京サンダル)の一足を選んでくれた。

日本のブーツ工場が立ち上げたサンダルブランドの一足。足の骨格を安定させ、歩行をサポートする独自の形状を採用している。革素材のソールは吸水性にも優れ、汗をかいてもベタつかないという。TOKYO SANDAL / SETTA SANDAL 4万3780円

「雪駄(せった)をイメージして作られたレザーサンダルです。デザインに目が行きがちですが、最も注目してほしいのは作りの精巧さですね。人間工学に基づいた複雑なソールの形状や分厚い革を難なく縫い上げているところに高い職人技術を感じます。革の性質上、履きはじめはやや痛いかもしれませんが、履き続けて足になじんだ際のフィット感は格別です」

2枚のベンズ(厚い牛革)で整形された天板は適度な屈曲と“しなり”を実現。オールソール交換も可能

鼻緒にはスポンジも使って履き心地を高めている


日本古来の雪駄をモダンにアップデートしたたたずまいが魅力的な一足だ。幅広いテイストの服に合わせやすそうだが、特にどんなアイテムとコーディネートするのがおすすめなのだろうか。

Tシャツ、ワイドパンツと合わせたコーディネート

革靴のような上品さが足元の印象を引き締める


「気取らずにワイドパンツやTシャツと合わせてほしいですね。カジュアルなアイテムと合わせても、子どもっぽく見えない一足だと思います」