ラグスポの定義とは何でしょうか。梶原さんによれば、わかりやすいポイントがベルト部分で、「ステンレススチール(SS)のブレスレット、あるいはラバーベルトのもの」。これまでビジネスシーンでは、ゴールドケースにアリゲーターの革製ベルトといった「ドレスウオッチ」タイプが主流でした。「定番であるアリゲーターのドレスウオッチは、タイドアップしたスーツのための時計といえます。それが今やネクタイをする人が少なくなり、ビジネススタイルはカジュアル寄り。SSやラバーの時計に変えると、ちょうどマッチするんです」

手首に寄り添う装着感

ラグスポはライフスタイルとファッションの変化でより脚光を浴びるようになりました。「ファッションでいえば正統派の英国スタイルではなく、遊びがあるイタリア。イタリアのスタイルは常に『はずし』が入ります。はずしに使う小物として時計がよく使われます。わざと動きの出る右手に着けてギラギラ感を出すイタリア人もいますよ」。ラグスポの魅力はこの「はずし」にあるのです。

タイドアップしたスーツにスポーティーな時計を着けて、こなれた印象を演出する。隙のないファッションではなく、ちょっとくだけた「粋」が今の気分なのかもしれません。

アクティブさと高級感を持つトンダGTでは文字盤のデザインに注目しましょう。ダイヤルを囲むベゼルには細かな刻みのローレット加工という装飾が施され、文字盤にはギョーシェという立体的な彫り模様が入っています。手の動きに合わせて陰影が美しく、色が変化します。

ケースとベルトの連結部の「ラグ」は緻密に設計されたカーブで手首にフィット。ブレスレットはしなやかにまとわりつくようです。「ブレスもラバーベルトも装着感と耐久性にすぐれていて、湿度が高い日本の気候に合って機能的です」。仕事を邪魔しないフィット感があるかどうかも、時計を選ぶうえで大事なポイントです。

白に近いシルバー、ブルーダイヤルなど美しいカラーリングのダイヤルと、すっきりしたブレスやラバー。デザインと機能が合致したアクティブなラグスポ時計は、ニューノーマルのビジネススタイルにぴったりです。

(Men's Fashion編集長 松本和佳)

※可能な限り接触を避け、消毒やマスク着用等、感染防止対策を講じて取材しています。


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