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Amazonの子供向け新タブレット コロナ禍で親心が変化

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日経クロストレンド

今やスマートフォンやタブレットなどデジタルデバイスの利用が必須の時代。次なる巨大なターゲットともいえる子供に、安全な利用環境を提供する方法はあるのか。「Fire HD 10キッズモデル」を刷新したアマゾンジャパンの担当者に話を聞いた。

子供とデジタルデバイスの付き合い方について、悩みを持つ保護者は多い。「長時間使い続けてしまう」「不適切なコンテンツを見ていた」といったトラブルを抱えつつ、試行錯誤しながら使わせているのが現状だろう。

一方で、スマートフォンやタブレットが必要不可欠な世の中が到来していることも事実だ。1人1台端末を持たせる文部科学省の「GIGAスクール構想」施策も進んでいる。

米アマゾン・ドット・コムは2021年5月26日、タブレット「Fire HD 10」シリーズの出荷を開始した。併せて、子供向けモデル「Fire HD 10 キッズモデル」も刷新。明るくコントラストがはっきりしたディスプレーを搭載し、キッズカバーを持ちやすいハンドル形状にするなど、より使いやすく進化を遂げた。

そこで、アマゾンが考える子供向けデジタルデバイスのあり方について、アマゾンジャパン(東京・目黒)アマゾンデバイス事業本部 Kindle・Fire Tablet・Accessories事業部 事業部長の清水文弥氏に話を聞いた。

コロナ禍の前後で変わった保護者の意識

アマゾンは19年9月と21年4月の2回にわたって、3歳から小学校高学年の子供を持つ日本全国20~40代の男女約600人を対象に、「子どものデジタルデバイスの利用と子育てに関する調査」を実施した。ここでいうデジタルデバイスとは、スマートフォン、タブレット端末、ゲーム機、デスクトップPC、ノートPC、電子書籍端末、スマートスピーカーを指す。

調査では、子供個人の専用デバイス(兄弟姉妹間での共有は含まない)で最も多かったのは「タブレット」(32.7%)だった。続いて「ゲーム機」(31.9%)、「スマートフォン」(22.8%)という結果だった。

初回と2回目の調査の間には、新型コロナウイルス感染症の流行があり、保護者の意識に変化があったという。「特に未就学児を持つ保護者が最も変化した」と清水氏。

「調査では、保護者に子育てにおいて重要な価値観を尋ねました。コロナ禍前には、『約束を守ること』『子供が得意なことと好きなことを伸ばす』もしくは『自分でできることは自分でする』といった答えが上位を占めていた。今回は自分でできることは自分でするは引き続き上位となったが、さらに『子供が自分で考えて決める力を付けること』が重視されている。自主性、自立心、自分で考えるという点が、前回の調査結果とは異なって上位に上がってきている」(清水氏)

その理由として清水氏は、コロナ禍で子供の生活や保護者の働き方が変わり、一人で自分のことや勉強をしなければならなくなったのでは、と推測する。

調査では保護者がデジタルデバイスへのメリットを感じているとの結果も出た。保護者が子供にデジタルデバイスを使わせてもよいと考えている時間は平日で4.3分増加し、39.7分(21年)、休日で8.8分増加し、57.4分(21年)と増加傾向にある。デジタルデバイスを渡すことで「飽きずに使い続けられる」「好奇心が広がる」「新しいことへの興味」といった実用性と価値を感じている。

「家で仕事をする人が増えて、有害コンテンツに触れるのではと心配しつつも、子供にデジタルデバイスを渡すシーンが増えたのではないか。実際に子供がデジタルデバイスを使っている様子を見られるようになったことで、メリットを感じることも増えたのだろう」(清水氏)

保護者が一方的に目的や使い方を決めるのではない

こうした調査結果があるなか、アマゾンは子供に「安心して渡せるデバイス」として、「Fire HD 10キッズモデル」(以下、キッズモデル)を発売した。価格は税込み1万9980円。最新のFire HD 10が同1万5980円(32GB)だから、実はキッズモデルのほうが4000円高い。しかし、後述する保証内容や子供専用コンテンツを考慮すれば納得かもしれない。

キッズモデルは10.1インチのフルHDディスプレーを搭載したタブレットで、新モデルではメモリーが3GBに増え、カメラ性能もフロントカメラが2メガピクセル、リアカメラは5メガピクセルへと向上した。また、横位置にしたときにカメラ位置が真ん中になるように変更され、さらに使いやすくなっている。

清水氏によると、前モデルでは外で見つけた昆虫を撮影し、帰宅してから昆虫図鑑で調べたり、親に報告したりといったケースがあったという。

キッズモデル専用のカバーは、アクアマリンとスカイブルー、ラベンダーの3色が用意され、スタンド部分が持ち手になり、運びやすい。カバーは前モデル同様クッション性が高く、子供が手荒く扱ってもタブレットを守れる。2年間の限定保証もセットになっており、一定の条件はあるが、タブレットが破損、故障しても無償で交換してくれる。

キッズモデルには、子供向けのコンテンツを数千点用意した「Amazon Kids+」がセットになっており、最初の1年間は追加料金が不要。その後は有料契約となる。

ペアレンタルコントロール機能も提供されており、1日のタブレットの利用時間、アプリやビデオコンテンツの利用時間、ウェブサイトへのアクセス制限などを設定できる。スマートフォンやパソコンから「ペアレントダッシュボード」にアクセスして子供の利用状況を管理してもいい。特徴的な点は、学習系アプリを利用する目標時間を設定できること。学習したらエンタメ系コンテンツを見られるようにできる。

子供にデジタルデバイスを持たせることへの不安は、「使いすぎによる身体や知能への影響」「不適切なコンテンツ」「知らない人とつながらないか」が主なものだ。キッズモデルは、ペアレンタルコントロールで時間を管理できるため、使いすぎによる健康面での不安が解消できる。コンテンツに関しても、年齢に合わせたAmazon Kids+の視聴に限定できる。ネットを通じて誰かとつながりたいと子供が考えても、保護者がアプリを許可しなければキッズモデルの外に出ていくことができない。

「キッズモデルは安心して子供に渡せるデバイス。保護者が一方的に目的や使い方を決めるのではなく、子供がタブレットの中で自由に楽しめる。一人でいろいろなことにチャレンジして、新たな発見ができる。監視の必要はなく、自立性を育てられる」(清水氏)

しかし、現代の子供はYouTubeに慣れ親しんでおり、頻繁にコンテンツが更新されるのは当たり前。年齢が上がるにつれ、物足りなさを感じるのではないか。

清水氏は、「高学年の子供でも飽きないようなコンテンツ、学習系、エンタメ系含めて充実させていくことは、日々努力しなければならない。Amazon Kids+には入っていない、大人が読む本も追加できるので、うまく活用してもらえれば」と話す。

3歳から対象のキッズモデルだけに、高学年ともなれば幼さから敬遠する可能性もある。そこで、ホーム画面に高学年が好むようなデザインを用意した。

今後のアマゾンデバイスはどうなっていくのかを尋ねると、清水氏はロードマップは話せないとしながらも、「Kindle キッズモデルのように、別のアマゾンデバイスでも、子供の学びに役立つデジタルデバイスを提供している。同じように、他のデバイスも展開できると思うので、今後検討したい」と意欲を見せた。

(ライター・画像 鈴木朋子、画像提供 アマゾンジャパン)

[日経クロストレンド 2021年7月13日の記事を再構成]

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