ラルフ御大としたことが、なんで大谷翔平選手のいるエンゼルスを入れなかったかなぁ。あとベースボールキャップは、できればクラシックな「エベッツフィールド」か「クーパーズタウン」のフランネル製にしてほしいぞ。やっぱりベースボールウエアはクラシックスタイルに限る。
今年のMLBオールスターゲームの開催地のデンバーで行われた恒例のレッドカーペットショーでも、大谷翔平選手ほど私服のファッションが話題になった日本人メジャーリーガーはいない。
私服競演のレッドカーペット さわやかさ際立つ
レッドカーペットショーとは、オールスターに選出されたスター選手が着飾って会場に用意されたレッドカーペットをハリウッドスターのように歩くイベント。いつもはユニホーム姿のメジャーリーガーたちが、思い思いの格好で家族やパートナーとレッドカーペットを歩く姿をファンが間近で見られて、ゲームとはまた別に毎年こちらも盛り上がる。
ハリウッドセレブよろしく、ここ一番の私服ファッションを披露するメジャーリーガーも多く、インタビュアーにファッションチェックされる光景も恒例である。

例えば今年は、ナ・リーグで本塁打数首位を走っているサンディエゴ・パドレスのフェルナンド・タティス選手は、トレードマークのドレッドヘアにサングラスをしてシャイニーピンクのスーツ、腕にはゴールドのウオッチ、靴はオペラパンプスというド派手なパーティーファッションで登場。同じくパドレスのマニー・マチャド選手は、夫婦でゴールドのジャケット&ドレスというペアルックで接吻を交わしたり、さすがやることがアメリカ~ン&ゴージャス!
大谷翔平選手の私服ファッションは、そんな濃厚豚骨ラーメンの全部乗せみたいなメジャーリーガーたちとはまったく正反対。シンプルなネイビーのセットアップスタイルでレッドカーペットに登場した。インナーには白いTシャツを合わせて、靴も素足に白いスニーカー、チラリとポケットチーフをのぞかせて小技も利かせている。
このセットアップスタイルが彼の爽やかな笑顔と相まって、コテコテなセレブファッションばかりのレッドカーペットショーでも逆に一番目立って、二刀流のみならずファッションでも話題をかっさらったのだ。

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