破格の2万円台スマートフォン 4機種を専門家が診断

2019年の電気通信事業法改正でスマートフォンの大幅値引きが規制されて以降、機能や性能は必要かつ十分なレベルにとどめる代わりに、価格を抑えた低価格モデルが増えている。最近は携帯大手の主要ブランドからも、値引きなしで2万円台という非常に安価なスマホが登場している。

しかし、消費者からすれば「安かろう悪かろう」では困るというのが正直なところ。そこで携帯大手が2万円台で販売しているスマホ4機種をピックアップし、その実力と安価な理由を探ってみたい。

ソニーの「Xperia」からも2万円台のモデルが

まずはNTTドコモから販売されているソニーの「Xperia Ace II」。Xperiaシリーズといえば「ハイエンドで高額」とのイメージが強いが、最近は低価格モデルにも力を入れている。Xperia Ace IIはそうした低価格モデルの一つで、ドコモの公式オンラインショップでは2万2000円で販売されている。

安さの秘密はいくつかある。その一つはディスプレー。Xperia Ace IIは5.5インチと、小型の液晶ディスプレーを採用することで価格を抑えている。それを逆手にとって、片手で持っても画面の端まで指が届くコンパクトさをアピールしている。

ソニーの低価格スマホ「Xperia Ace II」。5.5インチのコンパクトなサイズ感で、機能・性能を絞ることで低価格を実現している

安さのもう一つの秘密は性能面の妥協だ。チップセットには国内で販売されるスマホで主流となっている米クアルコム製ではなく、低価格スマホへの搭載が多い台湾メディアテックの「Helio P35」を採用している。通信も高速通信規格の5Gには対応していない。低価格を実現するため、ベースの性能には目をつぶったわけだ。

背面のカメラは2眼構成だが、うち1つは深度測位用。実際の撮影に用いるのは1300万画素のカメラ1つだけとなる

ただ、アプリの動作や日常的な操作に支障がでるほどではない。実際に触れてみた限りでは、スクロールなどで一瞬動作が止まる「引っ掛かり」が時々起こることはあったが、基本的な操作では気にならなかった。ウェブブラウザーやSNS(交流サイト)アプリなどを日常的に使うのであれば問題ないレベルの性能は確保されているといえよう。

一方で、「安心して利用できる」という点にはかなりこだわっている。コンパクトな本体ながら4500mAh(ミリアンペア時)という大容量のバッテリーを搭載しているので、充電切れはあまり心配しなくてよいだろう。

加えてコロナ禍では安心感のある指紋センサーや、根強いニーズのあるおサイフケータイの「FeliCa(フェリカ)」も搭載している。防水・防じん性能も備わっている。

Xperiaシリーズの他の端末と同様、右側面の中央にある電源キーに指紋センサーが搭載されている
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