歴史ある温泉地の箱根のレトロ感と、洗練されたホテルの雰囲気が見事に融合しているのが2020年1月にオープンしたIHGホテルズ&リゾーツのライフスタイル・ブティックホテルブランドの「ホテルインディゴ箱根強羅」。日本初上陸で、そのブランドコンセプトはご当地の自然、文化、歴史を織り込んだネイバーフッドストーリーだ。

一歩ホテルに足を踏み入れれば、寄せ木細工や浮世絵、古民家の家具、アンティークや古い写真など古き良き箱根がモダンなインテリアの中に溶け込み、タイムトリップしたような非日常感に魅了される。
すべての客室に温泉水和式風呂を備え、全98室中リバービューの80室では部屋の露天風呂でくつろげる。ユニークなのはクア施設のように水着着用の温泉大浴場。季節の風景や花火などのデジタルアート映像が流れる大スクリーン、歩いて楽しめる1.2メートルの深さの立ち湯、ジェットバスやサウナなどもあり、何しろ楽しめる温泉になっている。

東日本では初めて(国内2カ所目)開業したタイ発の有名スパ「HARNN (ハーン)」も人気だ。ホテルインディゴ箱根強羅のオリジナルメニューである箱根センセーションでは、桜や柚子(ユズ)とタイハーブのエッセンシャルオイルを使った香りが魅惑的。
腕や肘も使っての強弱自在なマッサージは夢心地にしてくれる。フェイシャルメニューもあり、アロマの香りとタッピングなど丁寧な施術で癒やされルこと間違いなしだ。
12月15日まで、このハーンのトリートメント2回、Vuudh(ヴッド)のルームディフューザーまたはルームスプレーとサシェ(プランによる)に、スパセラピストによるウェルネスワークショップかティーテイスティングがつく「HARNNコンセプトルーム in 箱根」というプランもある。
ローカルな食材を利用しビタミン豊富で美肌によさそうな食事のメニューもあり、おこもりで心身を整えられそうなパッケージプランになっている。
新型コロナウイルスの影響が今なお続いているが、いずれも東京から2時間ほどで行ける先。温泉+アルファの魅力で、おこもりしながら一味違う滞在が楽しめるスポットだ。
世界有数のトラベルガイドブック「ロンリープラネット日本語版」の編集を経て、フリーランスに。東京と米国・ポートランドのデュアルライフを送りながら、旅の楽しみ方を中心に食・文化・アートなどについて執筆、編集、プロデュース多数。日本旅行作家協会会員。