富士通のデジタルノート 電子ペーパーで手書きを追求戸田覚の最新デジタル機器レビュー

富士通クライアントコンピューティングが7月に発売したノートデバイス「QUADERNO(クアデルノ)」

今回は富士通クライアントコンピューティングから登場したノートデバイス「QUADERNO(クアデルノ)」の新モデルをレビューする。電子ペーパーを採用し、ノートを手書きすることに特化したデバイスだ。

書きやすい電子ペーパー

我々は昔から紙とペンを使ってノートやメモを記してきた。今でも手書きは大いに人気がある。タブレット端末のiPadと専用ペンのApple Pencilの組み合わせで「デジタル手書き」をしている人も多いだろう。

では、クアデルノは何が違うのか。iPadはご存じのようにディスプレーに液晶パネルを採用している。テレビなどと同じく保護するガラスの下に液晶パネルがあり、その裏のバックライトを点灯して画像を表示している。

これに対してクアデルノは、ディスプレーに電子ペーパーを採用する。電子ペーパーの詳しい原理を理解する必要はないが、液晶パネルとはまったく別物であることは知っておきたい。最大の特徴は、紙のような表示ができることだ。

反射率やコントラストが紙に近く、文字がくっきりと読める。紙と同様に反射光で表示するので、バックライトは必要なく、目に優しい(暗所での利用に備えてフロントライトを備える機種もある)。ツルツルのガラスとは違って表面は抵抗があり、紙のように書きやすい。

左のiPadはバックライトを点灯しているが、クアデルノは紙のように反射光で文字を見ることができる

バッテリーが長持ち、軽量・薄型

電子ペーパーは、米アマゾン・ドット・コムの「Kindle」に代表される電子ブックリーダーにも多く採用されている。紙に近い表示なので読みやすく、また書きやすいメリットがある。

液晶パネルより消費電力も少ないので、バッテリーが長持ちする。クアデルノには2種類のモデルがあるが、A5判サイズは261グラム、A4サイズ判は368グラムと軽く、それぞれ6ミリ以下と非常に薄い。荷物としては、同じサイズの紙のノートを持ち歩くのと変わらないのだ。バッテリーはWi-Fiオフで最長2週間、Wi-Fiオンでも最長5日間持つという。

非常に軽く紙のノートよりも持ち歩きやすい
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