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Hello everyone! 英語講師の神林サリーです。日本で生まれて育った日本人はネーティブにはなれませんよね。でもね、バイリンガル(2言語話者)にはなれるのです。 わたくしの講座のコンセプトは「あなたをバイリンガルにいたします」。かんたんに英語をマスターできる学習法をお教えします。

「書いて話せる!サリー先生の英語術」は今回で11回目。前回は「英語日記を書いてみよう」下編として、現在―過去―未来の時制を練習するのにとっておきの英語日記をご紹介しました。いろいろな時制の日記にトライできたでしょうか。今回は「チャットライティング」でスピ―キング能力やコミュニケーション能力をアップするコツ、使えるフレーズをお届けします。

もともとチャットは「気軽で軽いおしゃべり、雑談」という意味です。品詞は名詞も動詞もあります。これが最近では特にネットワーク上でのリアルタイムでのメッセージのやり取りを指すようになりました。

名詞の使い方でしたら have a chat with ○○(人)で「○○さんと雑談する」という意味になります。動詞でしたら I chatted online with friends of mine yesterday. で「昨日友人たちとオンラインでおしゃべりした」という意味になります。

最近はLINEやFacebookなどSNSのサービスで気軽に連絡を取り合えるようになりました。特に去年からは新型コロナの影響で、リアルで会うよりもまずはオンライン上でチャットする機会が増えたのではないでしょうか。ビジネスでも「最初はメールで、その後はチャットにする」と耳にする例が増えました。

チャットがスピーキング能力を上げる理由

この連載のコンセプトは「書いて話せる!」「書けないものは話せない!」なので、チャットはまさにスピーキングを鍛えるのにピッタリです。なぜなら英文ビジネスレターなどと違い、チャットは話し言葉です。口語をそのまま文字で書きますし、思考レベルのスピードも必要とします。スピーキングですと目に見えずに消えてしまいますが、チャットは文字で確認できるのも初心者には良い点です。

長い文を打つ必要もなく、短いフレーズのやり取りでコミュニケーションが取れます。実際の会話は難しい文法があまり必要ではありませんが、短いフレーズを早いスピードで相手に送る必要があります。このスピード感がコミュニケーションでは大事です。チャットのスピードは実際の会話と似ているので、チャットができるようになると発信力も上がるのです。

さらにチャットは、この連載の1・2回目「Rules and a Good Style 英語の異文化理解」上編下編でお伝えした英語コミュニケーションのルールが当てはまります。ですからチャットでライティングスキルを上げていき、スピーキングにつなげていくのはとても理にかなっています。

チャットは会話の相手が見えない

チャットは他のライティング、例えば英文のEメールやレター、日記や記録などと違って相手とリアルタイムでコミュニケーションを取りますので、あまり時間を取ってじっくり考えることができません。この点で「実際の会話と似ている」ともお伝えしました。ただ、会話と決定的に違うのは、大抵相手の姿が見えないことです。レスポンスの速さで相手の存在を感じています。

あまりにも時間をかけてじっくりお返事していたら、相手は「忙しくなったかな?」とか「いなくなっちゃったかな?」と考え、その場を離れたりチャットを終わりにしてしまったりするかもしれません。ですからチャットしている間は素早くお返事をすること。「それが難しい」とお思いでしょうか。

そんなMr.&Ms.英語チャットモタモタさんを助けるフレーズがあります。それがあいづちや、ちょっとした略語になります。(1)チャットの始まり(2)チャット中のやり取り(3)相づち黄金フレーズ(4)チャットの終わりの合図――この4つを順番に見ていきましょう。

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