考え方のコツ33を解説 ビジネスで使える思考法ガイド八重洲ブックセンター本店

2階ビジネス書売り場のエスカレ―ター正面にある新刊書の面陳列棚に3面で展示する(八重洲ブックセンター本店)
2階ビジネス書売り場のエスカレ―ター正面にある新刊書の面陳列棚に3面で展示する(八重洲ブックセンター本店)

ビジネス街の書店をめぐりながら、その時々のその街の売れ筋本をウオッチしていくシリーズ。今回は定点観測している八重洲ブックセンター本店だ。来店客が多い日も少し出てきたというが、回復基調になっているとは言いがたい。このためビジネス書の売れゆきもやはり新刊への反応が鈍い状況が続いている。そんな中、書店員が注目するのはビジネスパーソンに有効な「考え方」のコツをピックアップしてコンパクトに解説した本だった。

執筆者はグロービス経営大学院の教授

その本はグロービス『グロービス流「あの人、頭がいい!」と思われる「考え方」のコツ33』(ダイヤモンド社)。著者としてクレジットされているグロービスは、独立系のビジネススクール、グロービス経営大学院を運営する。執筆者はそこで講師を務め、同社出版局長でもある嶋田毅氏。グロービスブランドの多くの書籍や学習動画コンテンツなどのプロデュースや監修を手掛けてきた。経営の学びの最前線に立つ著者が厳選した考え方のコツを集めたのが本書だ。

思考法の本は数多く出版されているが、「筋道を立ててしっかり構造化されている」ものが多く、「それゆえに敷居が高くなってしまう」と著者はいう。その敷居を下げ、「必ずしもきれいに構造化されていなくても、ビジネスパーソンが効果的に考えるうえでの代表的なティプスを提供できないだろうか」と考えて本書を執筆したという。基礎編、応用編、発展編、日常の習慣編の4章仕立てになってはいるが、ある意味バラバラに33の思考のコツが並んでいる。

本は横組みの体裁で、それぞれのコツはイラストを冒頭に置いて原則6ページで解説される。基礎編の始まりは「分けて考えるコツ」。「物事を適切に分けることは、問題解決やマネジメントの基本」と語り出し、感度の良い切り口で切る、切り口の数を自分なりに増やす、切り方を工夫するといったコツが解説される。最後にこのコツを使う「効果的なシーン」として「問題の核心に迫り、効果的な打ち手につなげる」と明示され、ポイントが箇条書きで示される。

注目記事
次のページ
左脳思考も右脳思考もバランスよく