色彩や筆致を楽しむガラスペン 暑中見舞いも個性的に今旬ときめきステーショナリー

色彩や筆致を楽しむガラスペンで暑中見舞いもより個性的に
色彩や筆致を楽しむガラスペンで暑中見舞いもより個性的に

文具業界は空前のガラスペンブーム。品切れや完売状態が続くほど人気を集めています。インクを使う筆記具の代表格は万年筆ですが、万年筆は価格が高いものが多く、メンテナンスにも手間がかかるという難点があります。一方、同様にインクを使うガラスペンはメンテナンスも簡単で、ペン先を洗って使えば、1本のガラスペンで多くの色を自在に楽しめるという利点もあります。

お盆休みに帰省したり、夏休みに親しい人と旅行したりすることが難しい今、大切な人にひと味違った暑中見舞いをガラスペンで書いてみてはいかがでしょう? 

初心者に最適なガラスペンとインクセット

ガラスペンと聞くと価格が高いという印象を持っている人も多いかと思います。確かにガラスペンは職人による手作りの1点モノが多く、数万円を超えるものもあります。その一方で気軽に楽しめる安価な製品も増えています。ガラスペン初心者はまずは価格が手ごろなものから始めてみるのがいいかもしれません。

そんな入門用としておすすめなのがパリ生まれのインクとシーリングワックスのブランド「エルバン」の「ガラスペン つむぎ&ミニインクセット」です。ペンとインクがセットになっていて価格は4180円(税込み)です。

ガラスペンとミニインクのセット

「ガラスペン つむぎ&ミニインクセット」は、ガラスペンの「つむぎ」シリーズと、エルバンの定番インク「トラディショナルインク」のミニサイズを組み合わせたセットです。ガラスペンは全てハンドクラフトによる1点物。1点1点が手作りのため、色の透明度や柄、サイズなどそれぞれ若干異なるのもハンドクラフトならではの味わいの一つ。ガラスペンのサイズは長さ約20センチで、最初は少し長く感じるかもしれませんが、使っていくうちに手にフィットしてきます。

ガラスペンの色によってインクも異なります

「ガラスペン つむぎ&ミニインクセット」は全4色で、ガラスペンの色に合わせてミニインクを使います。写真左からガラスペンターコイズのミニインクはミントグリーン、ガラスペンサーブルのミニインクはビルマの琥珀(こはく)、ガラスペンコーラルのミニインクはトロピカルコーラル、ガラスペンブルーのミニインクはディープブルーという組み合わせになっています。ミニインクは10ミリリットルと少量ながら、手紙なら数十枚書くのに十分な量です。

■ガラスペンの使い方
ガラスペンと聞くと使うのが難しい印象を持つ人も多いかと思いますが、意外と使い方、メンテナンスは簡単です。
(1)インクをつける
ボトルの中にそっとペン先を入れ、ペン先を浸しインクを含ませます。入れる目安はペン先の半分くらいです。繊細なのでペン先を瓶の底などに当てないように注意してください。
ペン先の先端をインクにつける


(2)紙に書く
ガラスペンで文字を書くときはペンを少し寝かせて持つのがポイントです。書いていくうちにインクが少なくなってきたら、ペン先を回すと溝からインクが流れます。軸を少しずつ回しながら書き進めていきます。
少し寝かせて書く

(3)洗う
水の入ったコップにペン先をつけるだけで、簡単にインクを落とすことができます。ガラスペン先端の溝までインクがこびりついた場合などは、歯ブラシで磨くという方法もあります。柔らかめの歯ブラシで優しく磨いてあげるとインクがきれいに落ちます。水で洗った後はキッチンペーパーなどで水気を拭き取ってください。
インクは水洗いで落とす

基本的に(1)インクをつける(2)紙に書く(3)洗う、の流れを繰り返すだけなので手入れはとても簡単です。
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紙によってインクの色が変わる「新インク」