若手人材、ポイントは課題解決力と主体性

――新型コロナウイルス禍で企業が若手に求める人材像はどう変化しましたか。

「課題解決力がより重視されるようになっています。たとえば、営業職はこれまでの訪問営業に代わって、潜在顧客に電話などで営業する非対面型のインサイドセールスが主体になりました。従来は量をこなして成果を出す『足で稼ぐ』スタイルが評価されていましたが、今は『課題を解決する力』、つまり成果を出すプロセスに再現性があるかどうかが重視されています」

エン エージェントのキャリアパートナーグループ マネージャーの川口和音さん

「主体性も重要なポイントです。在宅勤務が広がったことで、以前のように中途採用人材をゼロから育成することが難しくなりました。その結果、『職場が変わっても必要なことを考えて自ら動けるビジネスパーソン』が若手でも重宝されるようになっています」

――「一度話してみたい」と思ってもらうために、若手人材が職務経歴書で徹底しておくべき点は。

「1点目は、マイナス要素をなくすことです。誤字脱字、数字の全角・半角や文字フォントがバラバラになっているなど、基本中の基本ですが、こういった点で詰めの甘さが見えると、採用検討の土台にすら乗りません」

「2点目は、実績を数字で具体的に記載したうえで、創意工夫を説明すること。『具体的に』がポイントです。設定された目標や予算に対しての達成率、社内順位や平均との比較を書き、目標達成の難易度を示して数字に客観性を持たせましょう。創意工夫を説明することも大事です。実績はあくまで結果なので、達成するために自分で考えて出した成果かどうか、プロセスを見せてください」

――若手の職務経歴書でよくある悪い例を教えてください。

「最近はスマートフォンのアプリで手軽に職務経歴書を作成できますが、内容が薄くなりがちなので要注意です。実績を羅列するのみで自分のアピールになっていないものも、成果を出すためのプロセスや創意工夫が分からず、自分の強みが伝わりません」

「企業や職種が求めることと、アピールポイントがずれている経歴書もよく見かけます。コンサルタントの仕事を希望している人が、人に寄り添うことを強みとしてアピールしても、相手には響きにくいでしょう。また、異業種・業界への転職の際は、現職での専門用語を多用すると逆効果になります」

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