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北川烈・スマートドライブ社長

北川烈・スマートドライブ社長

スマートドライブ(東京・千代田)は、2013年創業のスタートアップ。独自開発のデバイスや外部センサーを使って集めた車の走行データを活用し、法人営業車の管理効率化や高齢ドライバーの見守り、保険商品の開発など、移動にかかわるさまざまなサービスを提供してきた。社長の北川烈氏(32)は慶応義塾普通部、慶応義塾湘南藤沢(SFC)高等部、慶応大商学部を経て東京大大学院に進んだ。エリート街道をひた走ってきたようにも見えるが、慶応時代は勉強そっちのけで自由を謳歌した。

小さい頃からお金の動きに興味があった。

小学校3、4年の頃から、日本経済新聞の株価・為替欄を見るのが大好きでした。昨日と今日で会社の実態や国際情勢はそんなに変わらないのに、日々、株価や為替が動くのが不思議だったのです。そのうち証券会社に自分名義の口座を持って株の売買も始め、特定の企業が気になると、本屋に行って会社四季報を立ち読みしたりしていました。

変動する数字といえば電気代もそうです。僕の家では月々の請求書などが無造作に放置されていたので、毎月それとなく見ているうちに、こんなに差があるのかと。だったら僕が節約術を提案するので前月より電気代が下がったら、差額の半分をお小遣いにしてほしいと親に交渉しました。1万5千円が1万円になれば、差額5千円の半分で2500円。小学生のお小遣いなんてせいぜい数百円ですから、これはいいアイデアでした。

中学に入ってからですが、住宅ローンの借り換えも提案しました。ある日、テーブルの上にあったローンの返済通知の書類を見ると、金利が7%だったかな、とにかくすごく高かったのです。両親がバブル期に家を買っていたからなのですが、通学の際に駅前の銀行広告で目にする金利は2%台だったので、これはさすがに損していると思い計算してみました。すると借り換えれば返済額は減るし、返済時期も数年早まることがわかったので、両親にそれをプレゼンし、母が銀行の窓口に行くのにも同行しました。その後本当に借り換えをすることになったので、当時、電気代と同じように成功報酬をもらっていたら、相当な稼ぎになったでしょうね。

人生で何度も受験をするのを避けたいと、中学から大学の付属校を志望。慶応義塾普通部に入学した。

中学受験の塾に行っていた頃は算数や理科が得意で、全国模試で1位になったこともありましたが、国語や社会は苦手。かなり凸凹が激しかったです。普通部は労作展覧会(労作展)に引かれて志望しました。労作展は一人ひとりの生徒が自由にテーマを選び、1年間をかけて取り組むもので、100ページを超える理科や社会の研究論文や長編小説もあれば、緻密に作り上げたアート作品もある。エネルギーの躍動を感じ、「この学校に行きたい」という気持ちが高まりました。

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