勝負服は「オールブラック」 カトープレジャー加藤氏カトープレジャーグループCEO 加藤友康氏(上)

「ミュージシャンを目指していたころから黒が好きでした」と話すカトープレジャーグループCEOの加藤友康さん(東京都千代田区の仏料理店「プレーガトウキョウ」で)
「ミュージシャンを目指していたころから黒が好きでした」と話すカトープレジャーグループCEOの加藤友康さん(東京都千代田区の仏料理店「プレーガトウキョウ」で)

高級旅館やリゾートホテル開発、飲食業を手掛けるカトープレジャーグループ(KPG、東京・千代田)の最高経営責任者(CEO)、加藤友康さんは視察先の沖縄のビーチをタイドアップした姿で訪れるほどスーツスタイルを貫いてきた。ところがここ数年は厳格なスーツ縛りから自らを解放。展開するサービス業の幅の広がりに合わせて従業員の装いの個性も考えるようになった。最近の勝負服は「オールブラック」。控えめで素材の良さが際立つ「黒」がお気に入りだ。(この記事の〈下〉は「『数百万円の時計は買わない』カトープレジャー加藤氏」




――ホテル・旅館業界はとりわけ服装規定が厳格だと聞きます。KPGにはどんなドレスコードがありますか。

「サービス業ではあいさつをはじめ基礎マナーがとても大切であることは言うまでもありません。うちには礼儀作法などを定めたハウスルールというのがありまして、その中で髪形やドレスコードを定めています。現場を例にとると男性の髪形は必ず耳を出す。和食の店で働く女性は和服で髪はひっつめにする。私は30年前から表には出ない料理人にも、入退出のときはスーツを着て、社章をつけなさい、と堅く教育してきました」

夏の沖縄訪問もスーツだった

――現場では調理服、通勤はスーツということですね。スーツを着てもらう狙いは。

「たとえば事業の1つにうどん専門店『つるとんたん』がありますが、従業員に、単なるうどん屋ではなく、KPGという企業の一員であることを意識してほしいのです。私は1987年に大学を卒業してすぐ父から加藤商事グループを承継し、89年にコーポレート・アイデンティティー(CI)を導入してカトープレジャーグループ(KPG)と名称を変更し、総合レジャー事業を展開してきました。そのころ、飲食は水商売じゃないか、などといわれていました。そこを乗り越えていかねば、と思ってきましたので」

「サービス業ですので、腕組みするのではなく、手は前に組みたいです」

――加藤さん自身も断然スーツなんですね。

「沖縄の開発にも力をいれていて、海辺の調査をしているときも必ずスーツ(笑い)。現地の方に『どうして真夏なのにネクタイを締めてスーツを着ているの』と不思議がられても、『それがうちの考え方なんです』と答えてきました。でも、3~4年ほど前から、少しフリーにしていこうと考えを変えまして」

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