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会社辞めたい…悩むなら朝活 クリアな頭で解決策探しニューノーマルを生き抜く 「朝1時間」活用塾(5)

2021/7/29

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会社を辞めたくなったら「朝のクヨクヨ」でじっくり考える(写真はイメージ=PIXTA)
会社を辞めたくなったら「朝のクヨクヨ」でじっくり考える(写真はイメージ=PIXTA)

新型コロナウイルス禍が続くなか、今の仕事にやりがいを見いだせなかったり、自分が何をしたいかわからなかったりと、今後のキャリアに悩む人が増えています。早起きして様々な活動を実践する「朝活」の伝道師、池田千恵氏が朝活を通じた解決法を解説します。

今回は読者の次の相談に回答します。

Q. 今の仕事にやりがいを見いだせず転職を考えています。かといって特にやりたいことも思い浮かびません。自分が本当にやりたい仕事は朝活すれば見つかりますか?

A. 今の仕事がつまらない、やりがいが見つけられないときでも、視点を変えれば今の仕事を楽しめるようになるものです。自分が本当にやりたい「別の仕事」を見つけるために朝活するのではなく、まずは「今の仕事」を「次につながる仕事」に変えるために朝活することを考えてみてはどうでしょう。

「夜のクヨクヨより、朝のクヨクヨ」

筆者は「夜のクヨクヨより、朝のクヨクヨ」を提唱しています。朝早起きして網膜に早く光を当てると、心身の安定や安らぎに寄与する脳内の神経伝達物質のひとつ「セロトニン」が分泌されるということが科学的に証明されています。また、睡眠で記憶や感情経験が整理整頓されるため、脳にとって朝がいちばん「飽きない」状態とも言われています。

朝はクリアな頭で生産的な考えや、未来志向の考えを巡らせることができます。同じクヨクヨするのでも、朝なら、物事を感情のフィルターだけでなく、事実のフィルターで冷静に振り返ることができます。そのため効果的な解決策も浮かびやすいのです。だから、今の仕事の悩みは朝にクヨクヨして、朝活で答えを見つけていきましょう。

人間関係のスタンスが変われば会社への不満が減ることも

厚生労働省の2019年版「労働経済の分析」(労働経済白書)によると、仕事上の人間関係が良好になると働きやすくなり、悪くなると働きにくくなる傾向があるそうです。つまり、人間関係が働きやすさに与える影響は大きいようです。

筆者も会社を辞めたいという方の相談に乗る機会が多いのですが、会社を辞めたい理由の多くは突き詰めると人間関係に至ることを実感しています。逆に言うと、人間関係の悩みさえ取り除くことができれば「辞めたい」とまで思い詰めることが少なくなります。とはいえ、言葉で言うのは簡単ですが、人間関係を変えることは簡単ではありませんよね。

そこで、会社を辞めたくなったときに朝時間で考える際におすすめのポイントを2つ紹介します。

1. 朝活で会社とは別のコミュニティーに属し視点を変える
2. 朝時間で「今の仕事 <だからこそできる>こと」を探す

試しに会社とは関係がない人がいるコミュニティーに入り、視点を変えてみてはどうでしょう。趣味の会や地域の会、子育てがテーマの会、何でもOKです。今はオンラインだけで参加できるコミュニティーも増えているので、場所の制約もなく気軽につながることができます。会社と家の往復だけだと、「辞めるしかない!」と思いつめてしまうようなことでも、外に目を向けてみるといろいろな方策があることに気づく可能性があります。うまくいかない人間関係のヒントもあるはずです。さらにいえば、

・会社の資源(人、物、情報)をうまく活用しつつ、自分のやりたいことをかなえる人たちがいる

・仕事で培ったスキルを無償で提供する「プロボノ」やコミュニティー運営といった形で本業との相乗効果を出している人がいる

・仕事は仕事、と割り切って淡々とすすめ、一方で趣味の世界で自己実現している人がいる

といったように、様々な人と出会える可能性があります。同じようなテーマで悩んでいる人、解決した人と知り合いになり、人間関係を改善するヒントになるかもしれません。

今の仕事「だからこそできる」と視点を変えてみよう

人工知能(AI)や定型作業を自動化するRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)の普及によって「誰でもできる仕事は機械に取って代わられる」と言われるようになってきました。特にホワイトカラーといわれる業種では、自分の仕事が数年後になくなってしまうのではないかと漠然とした不安を抱えている方も多いように思います。しかし、あなたの仕事は本当に、まるごとそのまま機械に取って代わられるものなのでしょうか。

そんなはずはありません。例えば事務作業ひとつとっても、現場の事務工程に精通していれば、「機械ができる仕事」「これだけは機械にはできない仕事」の見極めができるはずです。その目利き力を磨くことで、機械にはできない仕事を増やしていくことも可能です。

今の自分の仕事は「つぶしがきかない」と感じるときにモチベーションが下がるという悩みも多く聞きます。だとすれば、あなたが「つぶしがきく」と考えている仕事の要素を今の仕事に導入することはできないかと考えると、道が開ける可能性はあります。

例えばあなたにとって営業は「つぶしがきく」と思えるとすれば、営業のどの要素が「つぶしがきく」のかを考えてみましょう。その要素にあたるものが、仮に「コミュニケーション力」だとしたら、今の職場でも「コミュニケーション力」の要素を取り入れた働き方ができないかを考えてみるのもいいでしょう。

就業時間の合間にこうしたことを考えるのは難しいもの。朝時間だからこそ、自分の仕事を見つめ直すことができます。今の自分「だからこそできる」こと、今の仕事「だからこそできる」ことを探してみましょう。

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