プレゼンを制する者がビジネス制す 必勝の思考法とはリブロ汐留シオサイト店

メインの平台の中央前列に展示する(リブロ汐留シオサイト店)
メインの平台の中央前列に展示する(リブロ汐留シオサイト店)

ビジネス街の書店をめぐりながら、その時々のその街の売れ筋本をウオッチしていくシリーズ。今回は定点観測しているリブロ汐留シオサイト店だ。まん延防止等重点措置から再び緊急事態宣言へという情勢だが、人出はまずまず回復してきており、ビジネス書の売り上げも1年前に比べるとむしろ上向いてきたという。そんな中、書店員が注目するのは、プレゼンテーションの方法論を深く考察することでビジネスや人生すべてを良い方向に導く方法を提示したコピーライターの本だった。

1万回以上プレゼンしてきた著者

その本は小西利行『プレゼン思考』(かんき出版)。著者の小西氏はサントリー「伊右衛門」「ザ・プレミアム・モルツ」など多くのヒットを飛ばしてきた博報堂出身のコピーライターだ。様々なプロジェクトでクリエーティブディレクターとしても活躍する。多彩な活躍はまさにプレゼンと格闘する日々。帯には「1万回以上プレゼンしてきた」とうたう。「はじめに」で著者自ら「本書には、そうして生まれた方法論を網羅しました」と語る。

だが、そこにとどまらないのが本書の魅力だ。スキルを語り、必勝法を語る。そのようにプレゼンをめぐって思考していくことがプロジェクトそのもの、ビジネスそのものにまで到達していく。プレゼン思考を突き詰めることがストレートにビジネス思考へとつながっていく。そこが本書を読む醍醐味だ。だから、広告を作る人だけでなく企画を考える人、ビジネスプランを考える人、経営を考える人、つまりはあらゆるビジネスパーソンに本書の方法論は参考になるだろう。

必勝法は「課題→未来→実現案」

6章構成の本文は、まず第1章〈プレゼンの「型」を知る プレゼンには「必勝方程式」がある〉から始まる。著者が提示する必勝方程式は極めてシンプル。「課題→未来→実現案」。これが必勝方程式だ。「いまこうですが(課題)→こうなりましょう(未来)→この方法で(実現案)」。こんなふうに翻訳もできる。

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