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写真はイメージ=PIXTA

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「元気が出ない」「希望が持てない」というときは「メンタルでなんとかしようとするのではなく、まずは動いてみる。そんな具体的なノウハウが必要です」。自律神経研究の第一人者としてプロスポーツ選手、アスリート、文化人へのコンディショニング、パフォーマンス向上指導に携わる医師の小林弘幸氏はこう言います。そんなノウハウを108項紹介した『整える習慣』(日経ビジネス人文庫)から、その一部を紹介します。3回目は時間の整え方です。

◇   ◇   ◇

午前中の「勝負の時間」を無駄にしない

コンディションを整えるのと同様に「コンディションに合わせた時間の使い方」もとても大事な要素です。

そもそも、人間には「集中力が高まる時間」「ものを考えるのに適した時間」があります。

それは午前中。

多くの人が9時から10時くらいに出社すると思いますが、それから昼食までの時間がもっとも集中力が高く、ものを考えたり、創造的な作業をするのに向いています。

そうした、いわば「勝負の時間」にメールチェックをしたり、重要度の低い会議やミーティングをするのは、はっきり言って時間の無駄。

仕事の質を高め、効率を上げたいと思うなら、やはり「体の状態」と「仕事内容」のマッチングを見直すべきです。

どうしても朝イチでメールチェックをしなければならない場合は、とりあえずすべてのメールをざっと見て、即座に返信・対応しなければならないものだけに絞って対応し、そのほかのメールは午後に回したほうがいいでしょう。

また、せっかくの「勝負の時間」に、「さあ、これから何をしようか」と考え始めるのも、じつにもったいない時間の使い方。

「何をするか」は最低でも前日に考えておいて、「勝負の時間」が始まったら、すぐに作業を開始できる状態にしておくことがポイントです。それだけ自分の仕事内容の種類やレベル、重要度、緊急度などが整理されていることが大事です。

「勝負の時間に何をするか」という部分まではオートマチックで脳を使わなくていい状態にしておいて、実際の作業に入ったら完璧に集中して、脳の力を100%発揮する。この習慣を持っていると、パフォーマンスは格段に違ってきます。

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