現在のエンタテインメント界で、多くの人の心を動かす力を持っているタレントは誰か。次世代を担う新たなスター候補にはどんな人がいるのか。
日経エンタテインメント!では、2008年から年1回「タレントパワーランキング」を発表している。株式会社アーキテクトが3カ月に1度実施している、タレントの「認知度(顔と名前を知っている)」と「関心度(見たい・聴きたい・知りたい)」の調査を基に、2つのデータを掛け合わせて「タレントパワースコア」を算出、ランキング化したものだ。
今回対象とした著名人は1280組。20年と同様、“直近の人気度”を明確にするため、21年2月調査の数字を基にしている。
20年首位のサンドウィッチマンが2位に
総合1位となったのは綾瀬はるか。12年以降常にトップ10に入っており、13年以来8年ぶりの1位となった。20年はテレビドラマ、映画への出演は年始に放送された『義母と娘のブルース 2020年謹賀新年スペシャル』以来なかったものの、コカ・コーラ、パナソニック、キッコーマンなど8社のCMに出演し存在感を示した。そして21年1月期には『天国と地獄~サイコな2人~』が放送。高橋一生と共演し、刑事役に初挑戦したこのドラマの注目度も高く、最終話の世帯平均視聴率は20.1%の大台を記録した。

2位はサンドウィッチマン。19年、20年と続いた1位の座は綾瀬に譲ったものの、パワースコアは50.5と高得点。21年4月時点でのレギュラー本数はテレビ、ラジオ合わせて12本で、『バナナサンド』『サンドウィッチマン&芦田愛菜の博士ちゃん』などゴールデンタイムのレギュラー出演も多い。また、伊達みきおは昨年の7位から4位にランクアップし、男性芸能人で1位に。富澤たけしも17位と上位をキープしている。
3位は『逃げるは恥だが役に立つ』で共演した星野源との結婚で日本中を湧かせた新垣結衣。調査は結婚発表前だが、20年5月にコロナ禍で『逃げ恥』特別編、21年1月に新春スペシャルと題した新作が放送されるなど、この1年も作品が話題になる機会が多かった。そのほか、20年8月放送開始のドラマ『親バカ青春白書』では、ムロツヨシ(49位)の亡くなった妻役として1年10カ月ぶりのドラマレギュラー出演。その他、任天堂などCMにも多数出演している。