■ボーダーTシャツは“大人っぽく”がミドルエイジの鉄則
サーフィンをやっている友人から久しぶりに会わないかという連絡があった。彼と会うのは決まって鎌倉の近くのダイニングバーと決まっている。お店の目の前に海が広がるロケーションは、ベタだがやっぱりボーダーが着たくなる。ボーダーTシャツは一枚だと少し幼い印象になってしまいがち。だが今日みたいに上からミリタリーシャツを羽織って、男らしさを少し加えれば、歳相応の渋さもある着こなしが完成する。彼はそろそろ海から上がってくるかな、先に一杯やっておくか。時計92万4000円/ゼニス(LVMHウォッチ・ジュエリー ジャパン ゼニス)

■ダブルジャケットでノータイの着こなしをきちんと見せ
ここ数日、スーツスタイルが続いていたので今日はジャケットが着たい気分だ。4つボタンのニューポートブレザーは程よくかっちりしていて、クールビズ期のノータイの着こなしでもラフに見えすぎない利点がある。Vゾーンが狭いので、ネクタイがないことの物足りなさも気にならない。パンツは白で上品に、靴や鞄(かばん)をブラウン系で合わせればより品の良さを後押しできる。クールビズの着こなしでも、どこか大人っぽい雰囲気で着こなすことができるのだ。時計161万7000円/ゼニス(LVMHウォッチ・ジュエリー ジャパン ゼニス)

■ベーシックグレーの鉄板コーデはモノトーン
ベーシックなグレーカラーがなんといっても好きだ。奇をてらわず歳相応の落ち着いた品の良い印象があるからだ。今日のグレーセットアップスーツは、自分の中でのまさに鉄板の合わせ方。ポロシャツ、スエードローファーともにブラックカラーで合わせ、モノトーンでまとめた着こなしだ。そうすることで、ミディアムグレーのぼやけがちな見た目を、ビシッと引き締めることができる。特に今日のような内勤のノータイクールビズのときはこのモノトーンコーデが効果的。ネクタイがなくシンプルな分、ブラックの締まりが効いてくる。時計93万5000円/ゼニス(LVMHウォッチ・ジュエリー ジャパン ゼニス)

■食わず嫌いしていたイージーセットアップの魅力を再確認
終日テレワークの今日は、リラックスして仕事に望めると思いきや、なんとオンライン会議の予定がびっしり。服装だけでもくつろぎたいところだが、ジャケットぐらいは羽織ってきちんとした見栄えを保ちたい。こんなとき活躍するのが、このフィンジャックのイージーセットアップだ。ジャケットもアンコン仕立てで、長時間着ていても疲れない。さらに、パンツはエラスティック仕様で座ったときもかなり楽ちんだ。クラシックな着こなし好きゆえ、イージーセットアップは苦手意識があったが、今の仕事スタイルになってからは本当に重宝している。今日を乗り切ったら早めの夏休みでも取ろうか。メガネ4万7300円/ザ・スペクタクル(デコラ) ソックス〈スタイリスト私物〉

※表示価格は税込みです。
撮影=鈴木泰之 スタイリング=四方章敬 ヘアメイク=SHOTARO(SENSE OF HUMOUR) 撮影協力=メルセデス・ベンツ、アマンダンブルー鎌倉
[MEN'S EX 2021年7月号DIGITAL Editionの記事を再構成]

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