2021/7/7

制服や体操着、体操靴……いくらかかる?

入学や授業にかかる費用のほかは、その学校によって必要額がまちまちです。普通科、専門学科で必要になる教科書が異なりますし、男女によって制服の仕様も異なります。ですから、正確な金額をお伝えするのは難しいのですが、娘3人がそれぞれ違う公立高校に行った経験と、文部科学省の「子供の学習費調査」(2018年度)を参考に、大ざっぱになりますが、お伝えしていきます。

(1)制服

夏服、冬服あわせて5万円前後。採寸日に清算し、3月末までに冬服が、5月末までに夏服が自宅に送られてきます。これは中学校とあまり変わらないかもしれません。

(2)体操着、体育館用靴、外靴、上靴

体操着は長袖、長ズボンのジャージー一式、Tシャツ、短パンが標準かと思います。これでおよそ2万円前後。体育館用の靴は3000~5000円ほどです。

上靴は必要な学校と土足のままの学校があり、必要な学校ではバレーシューズのような上靴が指定されていました。金額にして2000円ほど。外履きは自由な学校が多いのですが、子どもたちは通学時はローファー、運動時はスポーツメーカーの運動靴を好んでいました。このあたりは子どもの年代による流行もあるようです。

(3)教科書など

教科書代は選択する教科により異なりますが、1年で1万円前後。そのほか、辞書や参考書などの補助教材も購入しなくてはいけない場合があります。辞書は紙の辞書、電子辞書のどちらを選ぶかで金額が異なります。紙の辞書は1冊3000円程度が3冊ほど必要でしょうし、電子辞書の場合は3万円ほどかかるでしょう。ですがこれらは兄弟のお下がりを利用することも可能です。

(4)タブレット

購入を勧められる場合は、6万~7万円ほど支出が増えることと思います。学校で一括購入を勧められる場合もあるようですが、我が家では子どもが自分で準備をするよう指導したので、もっと割安に済ませています。

(5)かばん

スクールバッグを購入する人が多いでしょう。5000~1万円ほどかかります。リュックタイプのカバンなども同程度の価格のことが多いでしょう。

おおよそかかる金額はこのようなものだと思います。タブレット等の電子機器の購入が必要かどうかにより金額が大きく変わりますが、少なくとも10万~20万円は用意しなくてはいけません。

まだかかる!公立高校のお金

これらのほか、通学定期やお弁当グッズ、夏冬のカーディガンなども必要です。

自転車通学をする場合は自転車保険に入らなくてはいけないことが多いと思います。自転車保険単独で加入してもよいですが、自動車保険やクレジットカードに付帯している保険についている場合もありますから、一度確認しましょう。また、学校で勧められる「子ども総合保障制度」については、任意です。傷害補償、賠償責任補償のほか、育英費用があるとうたっているので、入ったほうがよいような気持ちになるかもしれません。ですが、生命保険や学資保険でカバーできているのなら不要です。ご加入中の保険と照らし合わせ、必要がなければ入らなくてもよいでしょう。

さらに、これらの一時的な支出のほか、PTA会費や修学旅行の積立金などもかかります。これらは1年のうち何度かに分けて徴収されますが、高校1、2年は金額が多めで、3年はその半分程度になります。娘3人の徴収額を見ても、1、2年次は修学旅行前なので年間で8万円ほど。3年次は3万円ほどです。徴収の仕方は、1万6000円を5~9月の5回で徴収、というような形です。年間の金額や徴収月は学校により異なりますが、一度に大きな負担をしなくても済むように配慮されているようです。

PTA会費については、事前に加入の可否を問われますので、加入しないご家庭は発生しない費用にできるかもしれません。

このように、授業料無償といわれる公立高校でも、こんなにお金がかかるのです。大学進学ほどはかかりませんが、高校入学を意識し始めたら、ためておいた方がよさそうですね。

横山光昭(よこやま・みつあき)
家計再生コンサルタント、株式会社マイエフピー代表。お金の使い方そのものを改善する独自の家計再生プログラムで、家計の確実な再生をめざし、これまでの相談件数は2万3000件を突破。著書に『はじめての人のための3000円投資生活』『年収200万円からの貯金生活宣言』など。オンラインサロン「横山光昭のFPコンサル研究所」を主宰。

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