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FeliCa搭載中華スマホ 激突4万3800円、どちらを選ぶ

佐野正弘のモバイル最前線

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NIKKEI STYLE

中国の新興スマートフォンメーカーであるOPPO(オッポ)と小米(シャオミ)から、日本市場を強く意識したミドルハイクラスのSIMフリースマホが相次いで登場した。オッポの「OPPO Reno5 A」とシャオミの「Mi 11 Lite 5G」だ。

いずれもFeliCaを搭載し、「おサイフケータイ」などの日本独自のサービスを利用できる。SIMフリースマホに多い海外メーカー製品は、これまでFeliCa非搭載が大半だった。

価格は両機種とも4万3800円と全く同じ。携帯大手3社のオンライン専用プランや仮想移動体通信事業者(MVNO)各社の通信サービスで利用できる。

中国製メーカー向けのスマホ、いわゆる「中華スマホ」の注目株として、2021年夏の買い替え候補として急浮上した両機種。その実力を比べてみよう。

画面サイズはほぼ同じだが、本体の重さに違い

まずはディスプレー。OPPO Reno5 Aが6.5インチ、Mi 11 Lite 5Gが6.55インチでほぼ同じ。いずれも大画面で見やすい。だがディスプレー素材は違いが出た。OPPO Reno5 Aが液晶なのに対し、Mi 11 Lite 5Gはより軽量化しやすい有機ELを採用した。

その違いは本体サイズに現れる。OPPO Reno5 Aが幅74.6×高さ162.0×厚さ8.2ミリで182グラムであるのに対して、Mi 11 Lite 5Gが同75.73×同160.53×同6.81ミリで159グラムと若干薄くて軽い。

ただ実際に触ってみると、やや重量があることもあってOPPO Reno5 Aの方が高級感があった。この辺りは好みかもしれない。

生体認証は、両機種ともに顔と指紋に対応している。指紋センサーはOPPO Reno5 Aが背面のカメラ横に独立して配置されているのに対して、Mi 11 Lite 5Gは側面の電源キーと一体化されている。こちらも好みが分かれるところだが、センサーが目立たないMi 11 Lite 5Gのほうがよりすっきりした印象だ。

カメラは拮抗、性能はMi 11 Lite 5Gに軍配

続いてカメラを比較する。OPPO Reno5 Aはメイン・超広角・マクロ・モノクロの4眼構成、一方のMi 11 Lite 5Gはメイン・超広角・マクロの3眼構成なので、レンズの数ではOPPO Reno5 Aがリードする。ただしOPPO Reno5 Aのモノクロカメラはポートレートモード撮影時のフィルター利用に特化したもので利用シーンは相当限定される。レンズの数は実質的に差がないとみていいだろう。

利用頻度が高いメインカメラと超広角カメラをもう少し詳しく比べてみよう。メインカメラの画素数はどちらも6400万。明るさの指標となる「F値」は、OPPO Reno5 Aが1.7、Mi 11 Lite 5Gが1.79で大きな違いはない。

超広角カメラのスペックは全く同じで、画素数が800万で、F値が2.2、画角が119度となっている。

残るマクロカメラはOPPO Reno5 Aが約200万画素、Mi 11 Lite 5Gが500万画素。画素数では後者に軍配が上がるが、利用頻度やカメラ数の違いなどを考慮すると決定的な差とは言い難い。

フロントカメラも画素数ではMi 11 Lite 5Gが2000万で、OPPO Reno5 Aの約1600万を上回る。だが、F値は前者が2.24、後者が2.0なので甲乙つけがたい。

総合的に見て両機種のカメラ性能は、ほぼ互角と考えてよいだろう。

本体そのものの性能はどうか。両機種ともにRAMは6ギガバイト(ギガは10億、GB)、ストレージは128GBとまったく同じ。違いがあるのはチップセットだ。

OPPO Reno5 Aは、クアルコムのミドルハイクラス向けとなる「Snapdragon 765G」を搭載する。これは20年に発売された同クラスのスマホに多く搭載されていたチップセットだ。

一方、Mi 11 Lite 5Gは、同じくミドルハイクラス向けではあるが、Snapdragon 765Gよりも新しい「Snapdragon 780G」を搭載している。同じメーカーで同じクラスであれば、新しいチップセットの方が性能は高いので、ゲームなどでは優位だろう。ただ筆者が主要な3次元(3D)ゲームを試してみた限りでは、そこまで大きな違いは体感できなかった。

ちなみに両機種とも、ディスプレーの書き換え回数を毎秒60回から90回に増やして滑らかな表示を実現する「リフレッシュレート90Hz駆動」に対応している。いずれもゲームなど動きのあるコンテンツを通常のスマホより快適に楽しめるだろう。

気になるバッテリー容量はOPPO Reno5 Aが4000ミリアンペア時(mAh)、Mi 11 Lite 5Gが4250mAhと後者がやや大きい。急速充電に対応するのは両機種とも同じ。Mi 11 Lite 5Gは標準で33ワットの急速充電アダプターが付属するので少しだけお買い得だ(OPPO Reno5 Aは充電アダプターが別売)。

日本向け設計が生きるOPPO Reno5 Aの防水・防じん性能

性能面ではMi 11 Lite 5Gがほんの少し優位といえるが、一方のOPPO Reno5 Aがリードしているところもある。

その一つは防水・防じん性能。両機種とも防水・防じんだが、OPPO Reno5 Aが水面下でも使える「IP68」規格であるのに対して、Mi 11 Lite 5Gは雨などの水滴に当たっても大丈夫な「IP53」規格にとどまっている。

これは両機種の設計方針の違いによるところが大きい。OPPO Reno5 Aは完全に日本向けに設計されたモデルで、日本でニーズの高いFeliCaと防水・防じんを重視している。これに対してMi 11 Lite 5Gは海外でも販売されているグローバルモデルにFeliCa対応を施したものなので、海外でそこまでニーズが高いわけではない防水・防じんへの対応が弱くなったと推察できる。

OPPO Reno5 Aがリードしているもう一つのポイントは、端末の契約者情報をオンラインで書き換えられる「eSIM」への対応だ。Mi 11 Lite 5Gも2枚のSIMスロットを備えているが、OPPO Reno5 Aは2枚のSIMスロットに加えてeSIMも搭載しているのだ(ワイモバイル版はSIMスロット1つのみ)。楽天モバイルや、auの「povo」やソフトバンクの「LINEMO」など、eSIM対応の通信サービスであればSIMを挿入せずに利用できる(ただし同時に利用できるSIMは2つまでなので、eSIMを利用している時は2つ目のSIMスロットは利用できない)。

なお両機種とも高速通信規格「5G」に対応しているが、使える周波数帯(バンド)には注意が必要だ。両機種とも5G向け周波数帯のうち携帯大手4社が使っている3.7ギガヘルツ(GHz)帯(n77、n78)は対応しているが、NTTドコモだけが使用する4.5GHz帯(n79)には対応していない。

NTTドコモは4.5GHz帯を積極的に活用して5Gのエリアを拡大しようとしている。「ahamo」をはじめとするNTTドコモの通信サービスやドコモ網を利用するMVNOサービスで両機種を使うと、5Gを使えるエリアに制約が出てくる可能性がある。

FeliCa対応や価格以外にも共通点の多い両機種だが、細かなところで違いもある。お薦めは、日常使いを重視するなら防水防じん性能高いOPPO Reno5 A、ゲームなどで性能面を重視するならMi 11 Lite 5Gといったところか。あなたはどちらを選びますか。

佐野正弘
 福島県出身、東北工業大学卒。エンジニアとしてデジタルコンテンツの開発を手がけた後、携帯電話・モバイル専門のライターに転身。現在では業界動向からカルチャーに至るまで、携帯電話に関連した幅広い分野の執筆を手がける。

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