英文バージョン職務経歴書のアピールポイント

――外資系企業への転職でCV(curriculum vitae:英文の職務経歴書)の位置づけは。

「CVは求職者にとって最初のプレゼンテーションの場です。提出した段階から選考プロセスが始まっていると考えたほうがよいでしょう。及第点に達しないと、面接にたどりつくこともできません。外資系企業の求人には応募が多数集まる傾向にあり、採用担当者は膨大な量のCVと向き合うので、どうやって見てもらえるようにするか、目に留まるようにするかがポイントです」

JACリクルートメント執行役員の遠藤亮介さん

「分量はできればA4で2枚以内、多い場合でも3枚に抑えましょう。経歴をアピールしようと、とにかく量を多く書こうとする人が目立ちますが、ダラダラとした文章を書いていると、『要点をまとめる力がない』と思われ、ビジネスパーソンとしては致命的です。外資系の採用担当者は印刷せずパソコン上で見ることが多いので、長い文章は何度もスクロールしないといけない点でも敬遠されてしまいます」

「パソコンの文字フォントも相手が見やすいものを選ぶ必要があります。ArialやCalibriがおすすめです。文章の体裁については『I(私)』で始めると文章が長くなりがちなので、代わりに『(動作を表す)動作動詞』の過去形、たとえば、Improved、Implemented、Executed、Took initiativeなどで始め、箇条書きで書くとよいでしょう」

――CVはこれまでのキャリアについて書くものですが、「未来」への言及も重要だそうですね。

「経歴書なので当然のことながら、内容の大半は過去のことになります。ただ、見る側(採用担当者)の視点で考えると、最も知りたいのは、既に終わった事柄よりも『未来をどうするのか』、つまりwillで始まる部分ということになります」

「求人票を読み込むと、その会社の課題や方向性、募集中のポジションに期待することなどが見えてくるはず。さらに情報収集を重ね、たとえば『1~2年後、御社において私のこういった経験をこのようにいかせると思います』というように、環境が変わっても過去の成功体験を再現できることを、説得力のある表現で説明すると良いでしょう」

「過去と未来がつながっているという一貫性が問われています。これまで在籍した企業の社内での表彰などは未来の成果につながりづらく、あまり評価対象にはなりません」

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