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アート&レビュー
エンタウオッチング

2021/7/7

エンタウオッチング

チーム内の役割はメンバーにより変わるのが自然

チームワークと同様に、チーム内での個々の役割もSKY-HIの立場からは特に指定せずに、それぞれのチームに任せることにした。どんなチーム編成であっても、互いをリスペクトし、同じ目的に向かって心を1つにすることこそが最も大切なチームワークであり、成功への近道であるという。

「きっと番組を見ている人も『この人はリーダーに向いているんじゃないか』と感じているかもしれませんし、チーム分けの時にある程度は意識しています。ただ、歌やダンスにおいてはリーダー的な役割をお願いすることはあっても、人間性や関係値は、結局画面に映っていないところでずっと育まれている部分。その部分に課題や目標を設定するのはちょっと危ういのかなと思っています。

そういう意味では、彼らが配信・放送を通して視聴者に自身の人間性やチーム内での関係値を出そうと意識してないことは、すごく大切なことだと思っています。『仲がいいところを見せなきゃ』『自分のキャラクターをアピールしなくちゃ』となると、どうしても自分らしさから離れていくと思うし。そういう意識があって動ける人のほうが絶対に芸能人としては強い、素敵な要素だとは思うのですが。

4次審査ではクリエイティブ審査以降もチーム分けが都度都度変わってきます。一緒にやるメンバーが変わるたびに個々のチーム内での役割も変わってくるのが自然でしょうね。ただ、デビューメンバーを決める最終段階ではある程度、こちらがちゃんとチームとしての設計図を描くべきだとは思っています。

今回の合宿は審査が目的ではなく、あくまでも育成プログラム。だから彼らがとりあえず裸の心の状態で過ごすなかで、彼ら同士の絆を深めていける状態を作ることが大事なんです。それでお互いが本当にリスペクトする関係値を作らないと、自分が目指す新しいボーイズグループは作れないと思っています。

このプロジェクトは、彼らのためにも自分のためにも、どうしても成功させたい。頑張りがそのまま結果に結びつくかというと、それは誰にも分からないことですが、少なくともうまくいくための確度を1%でも高める責任と義務が自分にはあるんです」

SKY-HI(日高光啓)
 1986年12月12日生まれ、千葉県出身。ラッパー、トラックメイカー、プロデューサーなど、幅広く活動する。2005年AAAのメンバーとしてデビュー。同時期からSKY-HIとしてソロ活動を開始。20年にBMSGを設立し、代表取締役CEOに就任。「THE FIRST」のテーマソング『To The First』が配信中。

(ライター 横田直子)

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