カレー、ギョーザ、中国のマニアな麺など様々なジャンルが登場

「今やレストランはネットですぐに検索できますが、1つのジャンルにとことんハマり、お店や料理人たちとのつながりまで築いた『食の偏愛オタク』の情報網には、Googleもまだかないません。詳しい人と行きつけのお店に行くと、裏メニューが出てきたりして幸せになりますが、このコロナ禍のうつうつとした状況のなか、マニアな食で多くの方にこの幸せをお分けできればと思います」(坂梨さん)

ヒットを受け、今年1月にはそごう横浜店に、2号店の「偏愛食堂はなれ」もオープン。出店者側はそごう・西武のブランドを通じ、新しい客を開拓できると好評だそうだ。このほか、人気店を誘致する以外にも、コロナ禍の余剰食材を引き取ってドリンクで常時提供するなど、生産者支援も行っているという。

新大久保の「キムチ、ドリアン、カルダモン」

国際性豊かなJR新大久保駅に直結する「日本初の食の実験場」

2カ所目はJR山手線、新大久保駅に直結する商業ビル3、4階にある「K,D,C,,,(キムチ、ドリアン、カルダモン/以下KDC)」(東京・新宿)だ。KDCは今年3月28日にできた新施設。えたいの知れない、でもなんとなくワクワクするアルファベットの店名に、オープン当初から様々なメディアが取り上げている。

新大久保駅の改札を出るとすぐ横にKDCの入り口がある。外からはここが何の施設なのか見当がつかないが、10~20代の若い女性たちがどんどん吸い込まれていく。一緒に付いていくと、2階はスターバックスで、駅ナカによくある風景。しかし3階に上がるとオープンな屋台村のような場所が現れた。

「ここは当社が山手線全駅の各地域を盛り上げる『山手線プロジェクト(東京感動線)』の一環で、日本初の食の実験場“フードラボ”です。当社の調査によると、新大久保駅は山手線全30駅中『国際性の高さ』がナンバー1。また『豊かな食を楽しめる街』という回答が多かったため、駅の真上に、食にかかわる人が集まる交流拠点を作りました」(JR東日本の服部暁文さん)

新大久保駅周辺は韓国料理店や韓流グッズの店が多いとのイメージが強いが、実はカレーの人気店も集まっており、スパイスや食材を取り扱う専門店も多い。確かにグローバルな街だ。

新大久保駅直結の未知の空間に、若い女性客が吸い込まれる
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