専属トレーナーが個別相談、評価は10段階で8.9

ポジウィルに相談に来るビジネスパーソンの中には「自分は駄目人間」と自己肯定感に乏しく、メンタル系の疾病に陥りかねない人もいる。

同社に在籍している専属トレーナーはまず、相手の悩みや課題に徹底的に向き合う。そして相談者の長所を見いだし、「これもあなたの隠れた才能。未来は明るい」と認知のゆがみを改善し、自己肯定感を促す。ここが重要なポイントだ。

実際の転職活動支援に乗り出すのはこの後だ。「キャリアカウンセンリングの結果、その人に応じた部署異動や転職など選択肢を共に考える。相談の内容によっては厳しい助言をし、同じ職場で今できることはないかとアドバイスすることもある」という。

これまでの相談内容を精査し、恩師の田中教授らのアドバイスも受けている。常にプログラムを刷新し、トレーナーの教育にも当たる。キャリア支援後の満足度評価は10段階で顧客に答えてもらっているが、平均は8.9だという。ライザップ方式のキャリアのパーソナル・トレーニングが成果を上げているわけだ。

「一昔前だったら、バーのママさんなどが相談相手になったりしたが、今の若いビジネスパーソンは、バーのようなところにあまり飲みに行ったりしない。最初はパーソナルキャリア支援がビジネスになるとは思わなかった」と金井氏は振り返る。自信を喪失した若きエリートたち。新型コロナウイルス禍の中で、20代のキャリア相談・支援の件数は一段と増えているという。女性起業家の金井氏は当面、多忙の日々を過ごしそうだ。

(代慶達也)

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