短大から法政大に編入 キャリアデザインを学ぶ

金井氏は群馬県太田市出身。両親は離婚し、必ずしも裕福とは言えない家庭環境で育った。保育士になりたいと思い、埼玉純真短大に入学した。しかし、親から虐待された子供たちの施設を訪問し、目標が変わった。虐待のない社会をつくるには親世代に働きかけることが不可欠だと考え、法政大学キャリアデザイン学部に編入学した。ここで短大学長から紹介を受けた心理学者の宮城まり子教授や田中研之輔教授の下で学んだ。

親の離婚や虐待児などの問題と対峙してきた金井氏。つらい経験に立ち向かい、夢中で勉強するうちに「根拠のない自信」が身についたと笑いながら振り返る。

若手エリートの相談に乗るうちに、失敗や挫折と無縁でエリート街道を走ってきた人は、職場の中で本音を話せる相談相手が少ないことに気づいた。「ずっといい子だったから親にも相談できない。だったら私が相手になればいい」。これがポジウィルを起業するきっかけになった。

エリート街道を走ってきた人は本音を話せる相談相手が少ないという

キャリアのパーソナル・トレーニングの主な対象は20代のビジネスパーソン。多くの人はビジネスのスキルや能力が劣っているわけではないという。「何となく仕事が合っていない、人間関係がうまくいっていないと感じている。学生時代はテストで100点を取れば良かったが、社会人になるとそんなに分かりやすい指標がないので戸惑っている」と話す。

しかも明確なビジネスパーソンのロールモデルが見えづらくなっている時代だ。一昔前のように一流大を出て一流企業に入れば、一安心ではない。真面目にがんばって働けば、「出世」して報酬が上がるわけでもない。終身雇用制は過去の話だ。転職や起業もにらみながら、キャリアを磨き続ける必要がある。若手ビジネスパーソンの悩みは尽きない。

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