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写真はイメージ=PIXTA

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「元気が出ない」「希望が持てない」というときは「メンタルでなんとかしようとするのではなく、まずは動いてみる。そんな具体的なノウハウが必要です」。自律神経研究の第一人者としてプロスポーツ選手、アスリート、文化人へのコンディショニング、パフォーマンス向上指導に携わる医師の小林弘幸氏はこう言います。そんなノウハウを108項紹介した『整える習慣』(日経ビジネス人文庫)から、その一部を紹介します。2回目は身の回りの整え方です。

◇   ◇   ◇

鞄の中を探した瞬間に、あなたは乱れている

モノを取り出すために、鞄の中を探し回る。

じつは、そんなささいなことで私たちの自律神経は乱れ、仕事への集中力は大きく下がってしまいます。

スマホが鳴って、取り出そうとしたのにすぐに見つからない。持ってきたはずの資料が見つからず「もしかして、忘れたのか!」と焦る。オンライン会議で使うイヤフォンを鞄に入れたはずなのに、どこにも見当たらない。

そんなちょっとした瞬間に、交感神経は跳ね上がり、血流は悪くなり、集中力は下がり、結果として仕事のパフォーマンスは著しく低下します。

駅のホームなどで、必死の形相で鞄の中をあさっている人がいるでしょう。何かを忘れたか、なくしたのでしょうが、仮にお目当ての品が見つかったとしても、一度でも気持ちが焦り、自律神経が乱れた状態になってしまったら、その後の仕事のクオリティはどうしたって下がります。

医学的に見て、人間の体とはそういうふうになっているのです。

だからこそ、常にコンディションを整えることが重要で、その第一歩が鞄の中を整理すること。

必要なものと、必要でないものは分ける。必要でないものは鞄から出す。鞄の中は、ポーチなどを使って、どこに、何を入れておくのかを明確にしておく。

そんな単純なことから始めてください。

スマホ、タブレットPC、充電器、ケーブル、必要な書類、手帳、文房具、薬、財布など、必要なものだけが入っていて、それがすぐに取り出せる状態になっている。これこそ、コンディションを整える上での基本中の基本です。

むずかしいことは何もないので、今すぐ実践してください。

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