「今日はおいしい肉が食べたい」という日に、上質な肉でおなかいっぱいになれるほど幸せなことはない。
2020年8月に東京・荻窪にオープンした「焼肉 道盛(みちもり)」は、そんな「肉気分」の日にうってつけ。目利きの料理長が選んだそのときどきで最も質の高い肉を、実に手ごろな価格で楽しむことができるからだ。
それもそのはず、同店は、門前仲町「炭火焼肉 蔵」(現在は閉店)や吉祥寺「焼肉や」などの人気焼肉店を営んできたメンバーらが結集して新しく立ち上げた焼肉店。スタッフは肉の扱いを熟知しており、よい肉をベストな状態、ベストな調理法で提供する術にたけているのだ。
サラダ、小鉢3品、ライス、スープが付いた焼き肉ランチはなんと880円から。肉がたっぷりの「ハラミ定食」は980円、「和牛ロース定食」は1078円で楽しめるほか、ワンランク上の「上カルビ定食」も1580円とこのクオリティーなのにとてもリーズナブル。
夜のコースは、自家製キムチ盛り合わせ、チョレギサラダ、生タン塩焼き、山形豚肩ロース、桜姫鶏もも、ぐるぐる胡瓜(キュウリ)、カルビ、ロース、ハラミ、うま味クッパ、本日のデザートがセットになって1人前3300円からと驚くほど手ごろだ。
しかも、家族住まいも多い荻窪という土地柄ゆえ、ファミリーでの利用も歓迎というアットホームさも魅力。席間を広くとっているためリラックスして過ごすことができるし、プライベート感を満喫したいなら個室を選ぶのもいいだろう。もちろん、デートや女子会利用でも、にぎやかな雰囲気で楽しめること必至だ。

数ある焼き肉メニューの中でもとくにお薦めは、「道盛」オリジナルの「ネギタン塩(結び)」。肉は、一頭の牛からわずか2人前しか切り出すことのできないタンを、冷凍せずに使用。「牛タンのシャトーブリアン」とでも呼びたくなる軟らかな肉に刻んだネギを包み、中のネギがこぼれないよう、細切りしたネギをひも代わりにしてきゅっと結び付けたひと品だ。
両面を香ばしく焼き上げて口に運ぶと、肉の軟らかな食感とネギの風味が相まって得も言われぬおいしさ。「こんな繊細な焼き肉があったのか」と驚かされること必至である。
銘柄にとらわれることなく、上質な肉をえりすぐった盛り合わせの中でもイチオシは、「極み盛り合わせ」。特選厚切りタン塩、特選ミスジ、和牛ハラミ、厚切りハラミ、特上カルビ、上カルビ、上ロース、カイノミ、トモサンカク、サーロインなどから、その日イチオシの5種類の特選部位を盛り合わせてくれるので、何が出てくるか待つ時間も楽しみだ。