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須藤憲司・Kaizen Platform 代表取締役CEO

須藤憲司・Kaizen Platform 代表取締役CEO

エンジニアやデザイナーを1万人近く擁し、チームで企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)を支援するKaizen Platformは、2020年末に東証マザーズに上場した注目の企業。代表取締役最高経営責任者(CEO)の須藤憲司氏が学んだ海城中学・高校(東京・新宿)は起業家を輩出していることでも知られる。同校を卒業後、早稲田大学を経てリクルートに就職した須藤氏は、入社早々に挫折を経験した。しかし先輩の一言で奮起し、独自の仕事術を編み出していった。

海城の先輩、後輩には起業家が多い

スマートフォン向けのゲーム開発をしているドリコムの内藤裕紀氏は海城高の2つ上です。ドリコムから分社し、求人や車、不動産など幅広い分野でウェブサービスを企画運営する、じげんの平尾丈氏は2つ下。当社の最高財務責任者(CFO)の高崎一氏も海城の2つ上で、彼は早稲田、リクルートでも先輩でした。スタートアップかいわいにいる海城出身の仲間とは、年に一度は集まり近況報告をしています。同級生にはミュージシャンや国会議員、NGO(非政府組織)で活躍している人もいる。海城の自主性を重んじる校風が、こうした多様な人材を育むベースになっているのだと思います。

僕は中学に入学した際、中高6年間もあるんだから思い切り好きなことをしようと思い、漫画と音楽にはまり、高校では本もよく読みました。司馬遼太郎、藤沢周平、沢木耕太郎、星新一、太宰治、夏目漱石……。宮沢賢治の詩や古事記、ギリシャ神話、哲学の本までいろいろ読みました。

成績はずっと低空飛行でしたが、高2になってさすがにまずいと受験勉強を始めました。それまでの僕は体育や図工、音楽、技術・家庭は学年トップクラスだけど5教科は底辺レベル。本気で勉強を始めて理科と社会は得意になりましたが、数学はダメでした。社会人になって数学がめちゃくちゃ得意になったのに、不思議ですね。そんなわけで国立は諦め、最初から私立に絞りました。

僕は当時から、最小限の努力で最大限の成果を出すことにこだわりがあり、母親に「ビリでいいから一番勉強しないで受かった合格者になりたい」と言って、あきれられていました。努力を否定するわけじゃないですが、コスパって大事だと思うんです。特にクリエイティビティーが求められる今の時代は、ただ真面目にやっていたのでは生産性は上がらない。企業経営でもROI(投下資本利益率)が問われるじゃないですか。

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