新型コロナでEDリスク上昇の恐れ 未感染者の5.7倍

コロナ感染後のEDリスクは6倍近くに上昇していました。(写真=123RF)
コロナ感染後のEDリスクは6倍近くに上昇していました。(写真=123RF)
日経Gooday(グッデイ)

男性が新型コロナウイルスに感染すると、その後勃起障害(ED)を発症するリスクが、感染していない男性の約5.7倍になることが、イタリアで行われた小規模な研究で明らかになりました。反対に、もともとEDがあった男性は、EDではない男性に比べて新型コロナウイルスに感染するリスクが高いことも示唆されました。

新型コロナウイルス感染症とEDの危険因子には共通点が多い

新型コロナウイルス感染症は、たとえ無症状であっても、ごく細い血管(微小血管系)に悪影響を及ぼす可能性があることが分かってきています。さらに、血管の内側表面(血管内皮)の機能の異常によって、組織の虚血(血液が行き渡らない状態)が生じ、全身性の症状を引き起こしている可能性も示唆されています。

EDもまた、血管内皮細胞の機能の低下が発症原因の1つだと言われています。また、新型コロナウイルス感染症とEDの危険因子には共通するものが多く、高血圧、肥満、糖尿病、心血管疾患(脳卒中や狭心症など)の既往などがある男性は、どちらの発症リスクも高いことが明らかになっています。

こうしたことから、「新型コロナウイルスに感染した男性には、合併症の1つとしてEDが発生する可能性がある」と考えたイタリアの研究者たちは、これら2つの疾患の関係を明らかにするため、イタリアの18歳以上の人々に対して実施したオンライン調査「Sex@COVID」を通じて収集した情報を分析しました。

ロックダウン下のイタリアで6821人がオンライン調査に回答

2020年4月7日から5月4日までの期間に、6821人(女性4177人、男性2644人、平均年齢32.83歳)が調査に回答しました。この期間はイタリアで都市封鎖(ロックダウン)が行われており、この調査は、ロックダウンや、人との社会的距離を取ることが、イタリア人の精神的な健康状態、社会的な健康状態、性的な健康状態に及ぼす影響を調べる目的で行われました。

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感染後のED発症リスクは5.7倍に上昇
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