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最強アウトドア文具 ライト付きペン、雨に強いノート

今旬ときめきステーショナリー

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アウトドアシーズンが到来しました。最近人気が高まっているキャンプや豪華(グラマラス)なキャンプ「グランピング」は、新型コロナウイルス下でも密を避けられることでますます注目を集めています。ただ、アウトドアでは夜の暗闇や突然の雨など、非日常での思わぬ事態がつきもの。だからこそアウトドアに連れ出す文具はいつもとひと味違うものを選びたい。そこで今回は、暗闇でも書きやすいライトを備えたペンや、雨にぬれても大丈夫なノート、テントの修復にも使えるコンパクトな粘着テープなど、非常時にも活躍してくれる最強のアウトドア文具を紹介します。

暗い場所で活躍 ペン先が光るボールペン

筆記具大手のゼブラ(東京・新宿)の調査で、医療、介護、建築、警備、宅配などで働く人の約4割が普段から暗い場所での筆記経験があり、手元が暗く書きにくいという不満を抱えていることが分かりました。その不満を解消すべく生まれたのが新商品の「ライトライトα」です。ペン先にLEDライトを搭載した、暗い場所でも光を照らしながら筆記ができる油性ボールペンです。このためアウトドアでも注目を集めています。

ライトライトαは、2018年に発売した「ライトライト」を、バージョンアップした商品です。暗いところでもペンが探しやすいように、ペン先とノック部分に光を吸収し暗闇で発光する「蓄光パーツ」を追加しました。使用する電池も4個から2個になるなど、さらにユーザーに優しい仕様に。価格は各660円(税込み)です。

軸はブラック・ブルー・レッド・ホワイトの4色で、ブラックのみライトが白色LEDと赤色LEDの2種類あります。ボールペンをノックすると、ペン先からペンが出てくるのと同時にLEDが光り、周りを照らしてくれるので、暗い場所で文字が書きやすくなります。

赤色LEDが有効なのは天体観測など暗いところで長時間の作業をする場合です。暗いところでは30分ほどの時間をかけて徐々に目が慣れる「暗順応」が起こります。白色LEDを手元で使うと一瞬で目が明るさに慣れる「明順応」を起こしてしまい、しばらく周りが見えにくくなってしまいます。赤色LEDなら明順応が起こりにくいため、暗所での作業をそのまま続けることができます。

ライトライトαは、片手で使えるノック式になっています。ノックするごとにオンとオフが切り替わり、ノック→ライトオン→ノック→ライトオフという順番で点灯します。光が必要ない時は、ライトオフの状態で筆記できるようになっています。ボディーはアルミ素材を使用しているため、軽くて丈夫。野外などの持ち歩きにも適しています。また、グリップは金属表面に細かい凹凸をつけるローレット加工が施されているため、屋外で手袋などしていても握りやすく、滑り止めとしての役割も果たしてくれます。

ボール径は0.7ミリの油性ボールペンなので、しっかりと太い文字が書けます。アウトドアにも大活躍してくれますが、もちろん屋内でも使えます。寝る前に大切なことを思い出してベッドサイドでメモをとったり、暗い車内で作業したりしたいときなど、夜のお供に最適な1本です。

雨や風などの悪天候にも強いノート

文具メーカーのマルマン(東京・中野)の「BODONI(ボドニ)」は、挑戦する人の夢をかなえるためのノートです。冒険家、ガーデンプランナー、建築家、農業家など、その道のプロにノートの使い方やノウハウをヒアリング。それぞれの分野で必要となる機能やデザインを盛り込み完成したノートシリーズです。

このシリーズの中でも今の時期にぴったりなのが「アウトドアノート」です。冒険家のために作られたノートで、激しい嵐や厳しい雪山などの悪天候、過酷な環境下でも、破けることなく書ける丈夫な仕様になっています。表紙には屋外で長期間の使用を想定し「ターポリン」が使われています。ターポリンとは、化学繊維でできた布の両面を、塩化ビニールの樹脂でコーティングした生地のことです。養生シートなどに使われていることで有名で、耐水性と強度が高く、手入れが簡単なのも特徴です。価格は2200円(税込み)です。

ノートのサイズはB6変型で、縦163×横92×厚さ11ミリのコンパクトサイズ。最初のページには名前、住所、電話番号、血液型を記入するページがあり、その後のページからは3ミリ方眼ケイになっています。

ノートの紙には「ユポ」が使われています。ユポは、独自の製法で開発されたユポ・コーポレーション(東京・千代田)の「フィルム法合成紙」です。耐水性に優れているだけでなく、紙が破れにくく、軽いといった特徴があります。ノート自体は油性・水性などのペンと鉛筆を使うことができますが、水にぬれてもにじまない油性ボールペンでの筆記がおすすめです。ノートに水をかけても紙がヨレず、紙の形状がほとんど変わらないことに驚きます。

また、ノートの表紙の裏には面ファスナーが2カ所付いています。写真の右から2つ目のテープで留めると、丸い筒状のような形になります。

筒状になるとズボンやリュックのポケットに入れて、必要なときにすぐに取り出しやすくなるので、アウトドアや旅行先などで大活躍。先ほどお伝えしたように、ノートの紙には「ユポ」が使われているので、丸めても紙がヨレたり傷んだりしないのもポイントです。悪天候や、アウトドアで真価を発揮してくれるノートです。

携帯しやすいコンパクトな布粘着テープ

文具メーカーのヤマト(東京・中央)の「OUTDOOR TAPE(アウトドアテープ)」は、携帯性を重視したコンパクトな布粘着テープです。布粘着テープは会社や家庭での必需品として常備しているものの、かさばってしまうため持ち運びには不向きでした。その一方で登山やキャンプといったアウトドアで使うために、コンパクトに持ち運びできるようカッティングするなどカスタマイズして携帯するケースも多くありました。こうしたニーズに応えるために、かさばる要因となっていた巻き芯を取り除き、平たくすることで、薄く携帯しやすい布粘着テープOUTDOOR TAPEが誕生しました。

その着眼点や機能性が評価され、今年6月に「第30回日本文具大賞 機能部門・優秀賞」を受賞しました。日本文具大賞とは機能面とデザイン面、それぞれにおいて、その年のもっとも優れた文具に贈られるアワードです。専門家によって構成された審査委員会によって、機能部門・デザイン部門の優秀賞各5製品が選ばれる賞で、まさに今大注目の文具です。

パッケージから取り出すと、布粘着テープが平巻形状になっているのがとても画期的です。大きさは縦約70×横50ミリで手のひらサイズ。長さは1つで3メートルまで使うことができます。カラーはビビッドな蛍光カラーを含む全8色で希望小売価格は649円(税込み)です。

テープの色によって、筆記できるペンの種類が異なります。写真右4つパステルパープル・シルバー・イエロー・パステルグリーンの4色は油性ペンのみに対応しています。写真左の4つネオンピンク・ネオングリーン・ネオンオレンジ・ネオンブルーのネオンカラーは油性ペンに加えて、消せるボールペンや鉛筆でも文字を書くことができます。書きたいペンの種類に合わせて色を選ぶのがおすすめです。

布粘着テープは粘着力も強い上、手で簡単にちぎれるので、登山やキャンプや旅行先などでも大活躍してくれます。アウトドアの場合は、テントやウェアの補修など破損した時の応急処置などに使えるので、サッと取り出せてすぐに必要な長さをちぎって貼ることができます。

もちろんアウトドアだけでなく、段ボールの梱包用にも使えます。カラフルなテープなので、普段使いのオシャレな粘着テープとしても使えます。アウトドアテープの空洞部分にひもを通しておくと、フックにかけて使用できます。デスクフックにつるすなど、アイデア次第で活躍の場を広げることができます。

アウトドア文具は防災グッズとしてもおすすめ

今回3つの商品を紹介しましたが、実は全て防災グッズとしても使えます。ライトライトαは、地震や台風の影響で電気がつかない時にライト代わりに重宝します。アウトドアノートは、水にぬれても問題ないので、伝言や家族へのメモに使えます。OUTDOOR TAPEは、ガラス破片の除去や、緊急時のけがの応急処置などにも使えます。アウトドアシーズンに大活躍してくれる文具たちはシーズンオフ中は自宅の防災袋に入れて、いつでも使えるよう準備しておくと安心です。

(文/写真 やまぐちまきこ)

やまぐち まきこ
年間300万PVを超える人気ブログ「フムフムハック」の編集長。文房具を中心に「読んでフムフム・ワクワクする」コンテンツを発信。雑誌やWEBで文具ライターとしても活躍中。フムフムハック:https://www.fumufumu89.com/

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