データサイエンティストの肩書は、人工知能(AI)技術などでよく使われるPython(パイソン)などのプログラム言語を取得して統計学を学習することで、新卒でも名乗ることはできるかもしれない。

しかし、永田さんのように実際のビジネスの解題解決につなげる「データコンサル」になるのは至難の業だ。テクノロジーを理解しておくばかりではなく、顧客企業の経営戦略を熟知し、課題を解き明かす必要があるからだ。経営コンサルとしての熟練した経験が求められるのだ。

創業後2年で顧客は30社以上に

データコンサルがDX時代に必要不可欠な人材になるのは間違いない。永田さんがデータビズラボを創業してわずか2年程度だが、顧客は大手企業を中心に30社を超えて需要に応じきれないほどだ。今、社員の能力開発と採用に特に力を入れている。

そんな永田さんに、データコンサルに不可欠な3つの「力」について教えてもらった。

顧客ニーズに対応した課題発見力
「データを使ったコンサルティングを提供するにためには、まず『課題解決力』よりも顧客ニーズに対応し『解くべき課題は何かを見つける力』が重要。解くべき課題の質が低いと、それ以外の部分をいくら頑張ってもろくな成果は出ません」

分析ツールや関連のプログラム言語を扱うエンジニアリング力
「課題を発見しても、武器がない状態ではバリューを出すことは難しいでしょう。即応力が十分にある分析ツールやプログラム言語を最低1つは使いこなす必要があります」

粘り強く向き合うコミュニケーション力
「データ分析者である前に1人のプロフェッショナルであるので、顧客の真のペインポイント(悩みの種)が何なのかについて粘り強く考える姿勢が非常に大切です」

まさにテクノロジーとビジネスの両面をよく理解し、顧客のニーズに応える必要があるわけだ。永田さんはもともと起業する気がなく、顧客の要望に応じる形で会社を設立した。しかし「仲間」は10人を超えた。オウンドメディアも立ち上げ、人材確保やPRのための情報発信も始めた。

6月にはベンチャーキャピタル(VC)のイーストベンチャーズやスカイランドベンチャーズなどから、計1億5000万円の出資も受けた。DX時代の要となるデータコンサルの永田さんが小休止する暇は、当面なさそうだ。

(代慶達也)

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