よけいな一言を好かれるセリフに カウンセラーが伝授八重洲ブックセンター本店

1階のベストセラーランキングの本を並べた面陳列棚に展示する(八重洲ブックセンター本店)
1階のベストセラーランキングの本を並べた面陳列棚に展示する(八重洲ブックセンター本店)

ビジネス街の書店をめぐりながら、その時々のその街の売れ筋本をウオッチしていくシリーズ。今回は定点観測している八重洲ブックセンター本店だ。人の流れは1年前に比べると回復基調だが、出張のついでに立ち寄るビジネスパーソンはめっきり減ったままで、新刊のビジネス書の動きは鈍い。そんな中、書店員が注目するのは、無意識に使ってしまう「よけいなひと言」を上手に言い換えるパターンを集めて解説した産業カウンセラーによる一冊だった。

言いかえパターン141例を紹介

その本は大野萌子『よけいなひと言を好かれるセリフに変える言いかえ図鑑』(サンマーク出版)。2020年8月刊の本なので、既に手に取っている人も多いかもしれない。帯には「20万部突破!」とあり、店頭の本の奥付には「24刷」とあって、増刷を重ねている様子が見て取れる。ベストセラー上位で華々しく売れたという瞬間はなかったもののじわじわと売れ続け、先週はビジネス書ランキングの6位にまで浮上したという。

著者の大野氏は企業内カウンセラーとして長年活動し、これまで2万人以上の社会人にコミュニケーション指導をしてきたという。その経験をもとに「よけいなひと言」を「好かれるセリフ」に言いかえるパターンを141例、15のシーン別にわけて解説したのが本書だ。

見開き2ページの右ページに「よけいなひと言」と「好かれるひと言」が大きめの文字で並んで示される。例えば「みんなも頑張ってるからね」→「あなたはよく頑張ってるね」。その下に「『みんな』って誰? 人は自分のことを認めてほしいもの」とひと言解説。左側のページに「他人と比較したり、自分の主観で決めつけた『みんなの当たり前』や『普通』を前提に話をしたりすると、相手の気分を害してトラブルになることも」などと、600字ほどで解説を施す。

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