海城中へ入学も父が無職に カイゼンCEO、自立学ぶ須藤憲司・Kaizen Platform代表取締役CEO(上)

須藤憲司・Kaizen Platform CEO
須藤憲司・Kaizen Platform CEO

企業のウェブサイト改善や、デジタルトランスフォーメーション(DX)支援を手がけるKaizen Platform(カイゼンプラットフォーム)の代表取締役最高経営責任者(CEO)、須藤憲司氏(41)は、私立進学校の海城中学・高校(東京・新宿)の出身だ。中学入学後のある日、父親から仕事を辞めると打ち明けられたことが、仕事や社会について考え始めるきっかけになった。

幼い頃から本が好きで、図書館の本を片っ端から読んだ。

小学生の頃、はまったのは偉人の伝記漫画シリーズです。織田信長やキュリー夫人、エジソン、ライト兄弟など次々と読んでいくうちに、パターンはみな同じだと気づきました。共通するのは、偉人たちは、世界を世の中の人とは違った目で見つめていて、その視点が正しかったと後から世の中の人が気づく、というストーリーです。

僕がそこで学んだのは、いま「当たり前」とされていることは、とりあえず疑ってみた方がいいということでした。おかげで先生や親など大人が言うことは、まず疑うという習性がつきました。正面から異議申し立てはしないにせよ、相手が頭ごなしに言えば言うほど内心「絶対違うな」と思っている。そんな、ちょっとひねくれたところがありました。

中学受験をしようと思ったのは、小学5年になる直前、中学受験をテーマにしたドキュメンタリー番組を見たのがきっかけです。僕が育った東京都清瀬市は都心部と違い、ほとんどの子は地元の公立中に進む土地柄でしたが、なぜかそのとき、塾の正月特訓にねじり鉢巻きで臨む小学生の姿を見て「カッコいい。面白そう」と思ったのです。中学受験って異様な世界にも見えますが、当時の僕は入っていたサッカークラブでいまいち活躍できず、何か夢中になれるものを探していたのです。それに本をよく読んでいたので、「地元にとどまっていては見ることのできない、もっと広い世界があるはずだ」という思いもありました。

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