アウディA3スポーツバック 全部載せ1stエディション

2021/8/1
アウディA3スポーツバック ファーストエディション(FF/7AT)
アウディA3スポーツバック ファーストエディション(FF/7AT)
webCG

フルモデルチェンジした「アウディA3スポーツバック」に試乗。導入記念の限定モデル「ファーストエディション」を郊外に連れ出し、低燃費化とプレミアムな走りを両立させるという1リッター直3ターボ+48Vマイルドハイブリッドの仕上がりを確かめた。

ファーストエディションはぜんぶ載せ

「ゴルフ8」よりひと足早く、新型「A3」が国内導入された。2021年輸入車界の明るいニュースのひとつだろう。ともにコロナショックで来日が難航したフォルクスワーゲン&アウディグループの二枚看板だ。A3は1996年の誕生以来、これが4世代目になる。

新型A3のパワーユニットは、新しい1リッター3気筒ターボ+48Vマイルドハイブリッドの110PS、2リッター4気筒ターボの190PSと310PS(「S3」用)という計3タイプから成る。

2リッター系はすべて4WD。1リッターは前輪駆動の2WD。3タイプのパワーユニットはいずれも5ドアのスポーツバックと、先代から加わって人気を博している4ドアの「セダン」との二本立てになる。

今回取り上げたのは、新型A3のハイライトともいうべき1リッターマイルドハイブリッドの「30 TFSI」スポーツバックである。試乗車は限定375台のファーストエディションで、上級グレードの「アドバンスト」にいずれも専用の18インチホイール、LEDヘッドライトやダッシュパネル、ルーフレールなどの特別装備が盛られる。発売記念ぜんぶ載せモデルだ。

スポーツバックの30 TFSIシリーズは310~389万円だが、ファーストエディションは453万円になる。

第4世代となる新型「アウディA3」は、2021年4月21日に国内導入が開始された。今回は台数375台の限定となる導入記念モデル「A3スポーツバック ファーストエディション」に試乗。車両本体価格は453万円。
最高出力110PS、最大トルク200N・mを発生する1リッター直3ターボエンジン「30 TFSI」。ベルト駆動式のオルタネータースターターと48Vリチウムイオンバッテリーを用いたマイルドハイブリッドシステムが組み込まれている。
前後ランプを結ぶショルダーラインや、「アウディ・クワトロ」をイメージしたというブリスターフェンダーなどが特徴となる「A3」のエクステリア。
「A3スポーツバック ファーストエディション」には、配光を自動調整する「マトリクスLEDヘッドライト&ダイナミックインジケーター」が標準装備される。

あふれ出る“いいもの感”

前の晩にクルマを受け取り、翌朝10時にはロケ地の河口湖で返却しなくてはならない。試乗時間が限られているため、薄暗いうちから動き出し、まずは下道で行けるところまで行くことにした。

30 TFSIユニットは、これまで「A1」にあった3気筒999ccターボに48Vのマイルドハイブリッドシステムを組み合わせたものである。コンパクトなリチウムイオン電池を積み、ベルト駆動のジェネレータースターターが必要に応じて電動アシストや回生制動、エンジン始動を行う。ゴルフでは「eTSI」と呼ばれる電動ユニットだ。

その動作はとてもなめらかだ。低速域でブレーキペダルを踏むと、ヒューンという回生制動のかすかな音がする。少しでも燃料消費を抑えるために、タウンスピードでもアクセルを戻せばエンジンは止まる。

車列が流れて、またアクセルを踏めば、なにごともなく3気筒は始動する。エンジンのオンオフはタコメーターを見ていなければわからない。そのため、アイドリングストップにも“あと付け感”がない。停車するときにはすでに0rpmで、ジェネレータースターターによる再始動もまったく密かに行われるからだ。そのため、街なかではけっこうEVっぽいエンジン車である。

ファーストタッチの第一印象から最後まで、この新型A3に感じたのは“いいもの感”だった。言ってみれば3気筒のリッターカーなのだが、走行感覚、運転感覚にはそんな固定観念を一蹴する高いクオリティー感がある。その源泉がマイルドハイブリッドの30 TFSIである。マイルドなハイブリッドというよりも、大人のハイブリッドという印象を受けた。

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