検索朝刊・夕刊LIVEMyニュース日経会社情報人事ウオッチ
NIKKEI Prime

朝夕刊や電子版ではお伝えしきれない情報をお届けします。今後も様々な切り口でサービスを開始予定です。

検索朝刊・夕刊LIVEMyニュース日経会社情報人事ウオッチ
NIKKEI Prime

朝夕刊や電子版ではお伝えしきれない情報をお届けします。今後も様々な切り口でサービスを開始予定です。

検索朝刊・夕刊LIVEMyニュース日経会社情報人事ウオッチ
NIKKEI Prime

朝夕刊や電子版ではお伝えしきれない情報をお届けします。今後も様々な切り口でサービスを開始予定です。

NIKKEI Primeについて

朝夕刊や電子版ではお伝えしきれない情報をお届けします。今後も様々な切り口でサービスを開始予定です。

/

アウディA3スポーツバック 全部載せ1stエディション

詳しくはこちら

NIKKEI STYLE

webCG

フルモデルチェンジした「アウディA3スポーツバック」に試乗。導入記念の限定モデル「ファーストエディション」を郊外に連れ出し、低燃費化とプレミアムな走りを両立させるという1リッター直3ターボ+48Vマイルドハイブリッドの仕上がりを確かめた。

ファーストエディションはぜんぶ載せ

「ゴルフ8」よりひと足早く、新型「A3」が国内導入された。2021年輸入車界の明るいニュースのひとつだろう。ともにコロナショックで来日が難航したフォルクスワーゲン&アウディグループの二枚看板だ。A3は1996年の誕生以来、これが4世代目になる。

新型A3のパワーユニットは、新しい1リッター3気筒ターボ+48Vマイルドハイブリッドの110PS、2リッター4気筒ターボの190PSと310PS(「S3」用)という計3タイプから成る。

2リッター系はすべて4WD。1リッターは前輪駆動の2WD。3タイプのパワーユニットはいずれも5ドアのスポーツバックと、先代から加わって人気を博している4ドアの「セダン」との二本立てになる。

今回取り上げたのは、新型A3のハイライトともいうべき1リッターマイルドハイブリッドの「30 TFSI」スポーツバックである。試乗車は限定375台のファーストエディションで、上級グレードの「アドバンスト」にいずれも専用の18インチホイール、LEDヘッドライトやダッシュパネル、ルーフレールなどの特別装備が盛られる。発売記念ぜんぶ載せモデルだ。

スポーツバックの30 TFSIシリーズは310~389万円だが、ファーストエディションは453万円になる。

あふれ出る"いいもの感"

前の晩にクルマを受け取り、翌朝10時にはロケ地の河口湖で返却しなくてはならない。試乗時間が限られているため、薄暗いうちから動き出し、まずは下道で行けるところまで行くことにした。

30 TFSIユニットは、これまで「A1」にあった3気筒999ccターボに48Vのマイルドハイブリッドシステムを組み合わせたものである。コンパクトなリチウムイオン電池を積み、ベルト駆動のジェネレータースターターが必要に応じて電動アシストや回生制動、エンジン始動を行う。ゴルフでは「eTSI」と呼ばれる電動ユニットだ。

その動作はとてもなめらかだ。低速域でブレーキペダルを踏むと、ヒューンという回生制動のかすかな音がする。少しでも燃料消費を抑えるために、タウンスピードでもアクセルを戻せばエンジンは止まる。

車列が流れて、またアクセルを踏めば、なにごともなく3気筒は始動する。エンジンのオンオフはタコメーターを見ていなければわからない。そのため、アイドリングストップにも"あと付け感"がない。停車するときにはすでに0rpmで、ジェネレータースターターによる再始動もまったく密かに行われるからだ。そのため、街なかではけっこうEVっぽいエンジン車である。

ファーストタッチの第一印象から最後まで、この新型A3に感じたのは"いいもの感"だった。言ってみれば3気筒のリッターカーなのだが、走行感覚、運転感覚にはそんな固定観念を一蹴する高いクオリティー感がある。その源泉がマイルドハイブリッドの30 TFSIである。マイルドなハイブリッドというよりも、大人のハイブリッドという印象を受けた。

CO2削減にフォーカス

いつもなら中央道で一足飛びだが、そのまま国道20号で大垂水峠越えをした。早朝とあって、麓から峠を越えて中腹に下りるまで、前走車には出会わなかった。雨だったから、そんなにハイペースは刻めなかったが、峠道でも実に気持ちよく走れるクルマである。

足まわりやボディーの動的クオリティーも高い。ファーストエディションのタイヤは225/40R18。試乗車は「ピレリ・チントゥラートP7」を履いていたが、乗り心地は速度にかかわらず上質だ。ズッシリ系ではない。バネ下はむしろかろやかなのに、脚の動きはしっとり落ち着いている。「MQB」プラットフォームのフォルクスワーゲン/アウディ車が持つ美点だと思う。

一方、車重1320kgに対して110PSだから、動力性能に特別みるべきものはない。ここ一発、チカラがほしいときだと、パワーは物足りない。浅いスロットル開度なら問題ないが、深く踏み込むと、右足のレスポンスがデッドになる。スタート直後も含めて、ジェネレータースターターによる電動アシストはとくに感じない。しかしそれでも、ヘンな言い方だが、飛ばそうとしなければ、十分軽快である。

下道を60km走り、高速道路に上がる。100km/hは7段Sトロニックのトップで2000rpm。アクセルを戻せばエンジンは止まってコースティングに入る。

マナーは高速域でも申し分ないが、パワーは追い越し車線だとやはりパンチがない。スポーツモードにしたらどうかと思ったが、アウディお得意のドライブセレクトは30 TFSIには装備されない。一意専心に「CO2削減」なのだろう。

それを言っちゃあおしまいよ

アウディAシリーズというと、同クラスのフォルクスワーゲンよりフェミニンなイメージを抱いていたが、新型A3のスタイリングは俄然、スポーティーでアグレッシブになった。

ダッシュボードまわりもエッジの効いたシャープなデザインに変わった。ひとことで言うと、内外ともにカッコよくなった。あまり代わり映えしないゴルフ8よりも目を引くと思う。

ツマミのような形状の変速セレクターは、意外や使いやすい。そのすぐそばにある丸いスイッチは、オーディオのコントローラー。最近のクルマは、ラジオのオンオフすらすぐにはわからないことが多いが、この独立スイッチはユーザーフレンドリーだ。円周を指でなぞると、音量調節ができる。新デザインのドアレバーは手に着かず、しばしば空振りした。

さて、肝心の燃費は、265kmを走って、15.0km/リッター(満タン法)だった。もう少し伸びるかと思った。

ストロングハイブリッドの「ヤリス」なら、同じ走り方でおそらくリッター20kmはフツーに出る。しかも、ヤリス ハイブリッドは無鉛レギュラー仕様で、十分、速いクルマである。おまけに価格は……「それを言っちゃあおしまいよ」である。

だが、ヤリスにはA3のようないいもの感はない。そして、いいものはお高い。アウディはそういうクルマである。

(文=下野康史<かばたやすし>/写真=花村英典/編集=櫻井健一/撮影協力=河口湖ステラシアター)

テスト車のデータ


ボディーサイズ:全長×全幅×全高=4345×1815×1450mm
ホイールベース:2635mm
車重:1320kg
駆動方式:FF
エンジン:1リッター直3 DOHC 12バルブ ターボ
トランスミッション:7段AT
最高出力:110PS(81kW)/5500rpm
最大トルク:200N・m(20.4kgf・m)/2000-3500rpm
タイヤ:(前)225/40R18 92Y/(後)225/40R18 92Y(ピレリ・チントゥラートP7)
燃費:17.9km/リッター(WLTCモード)
価格:453万円/テスト車=453万円
オプション装備:なし

テスト車の年式:2021年型
テスト開始時の走行距離:3970km
テスト形態:ロードインプレッション
走行状態:市街地(3)/高速道路(5)/山岳路(2)
テスト距離:265.7km
使用燃料:17.6リッター(ハイオクガソリン)
参考燃費:15.0km/リッター(満タン法)/14.6km/リッター(車載燃費計計測値)

[webCG 2021年6月8日の記事を再構成]

春割ですべての記事が読み放題
有料会員が2カ月無料

有料会員限定
キーワード登録であなたの
重要なニュースを
ハイライト
登録したキーワードに該当する記事が紙面ビューアー上で赤い線に囲まれて表示されている画面例
日経電子版 紙面ビューアー
詳しくはこちら

ワークスタイルや暮らし・家計管理に役立つノウハウなどをまとめています。
※ NIKKEI STYLE は2023年にリニューアルしました。これまでに公開したコンテンツのほとんどは日経電子版などで引き続きご覧いただけます。

セレクション

トレンドウオッチ

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

フォローする
有料会員の方のみご利用になれます。気になる連載・コラム・キーワードをフォローすると、「Myニュース」でまとめよみができます。
春割で無料体験するログイン
記事を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
春割で無料体験するログイン
Think! の投稿を読む
記事と併せて、エキスパート(専門家)のひとこと解説や分析を読むことができます。会員の方のみご利用になれます。
春割で無料体験するログイン
図表を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した図表はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
春割で無料体験するログイン

権限不足のため、フォローできません

ニュースレターを登録すると続きが読めます(無料)

ご登録いただいたメールアドレス宛てにニュースレターの配信と日経電子版のキャンペーン情報などをお送りします(登録後の配信解除も可能です)。これらメール配信の目的に限りメールアドレスを利用します。日経IDなどその他のサービスに自動で登録されることはありません。

ご登録ありがとうございました。

入力いただいたメールアドレスにメールを送付しました。メールのリンクをクリックすると記事全文をお読みいただけます。

登録できませんでした。

エラーが発生し、登録できませんでした。

登録できませんでした。

ニュースレターの登録に失敗しました。ご覧頂いている記事は、対象外になっています。

登録済みです。

入力いただきましたメールアドレスは既に登録済みとなっております。ニュースレターの配信をお待ち下さい。

_

_

_