キーボードは非常に打ちやすい

キーボードもLet's noteらしいデザインと配列だ。「リーフキー」と呼ぶ形状のキートップは、木の葉のように2方向(キーの左上と右下)の角が丸められている。矢印キーが他のキーよりも1段下がった配列は、ずっと変化していない。キーストロークは2ミリを確保しており、打ち心地は非常によい。

キーボードはLet's note伝統の配列だ

逆に変わったのがホイールパッドだ。Let's noteの円形のパッドは、円周をなぞるように回すとスクロールができる。Let's note FVではパッドのサイズが大きくなったので、画面が広くなっても操作しやすい。

ホイールパッドのサイズも大きく使いやすい

キーボード面に指紋センサーを搭載するほか、顔認証によるログインにも対応する。コロナ禍でマスクをしているケースも多く、両方の手段でログインできるのはうれしい限りだ。

カメラは顔認証に対応する

ネックは価格だけ

CPU(中央演算処理装置)は11世代のインテルCore iシリーズを搭載する。大容量ファンを2つ内蔵するなど徹底して冷却にこだわっており、高いパフォーマンスを長時間維持できよう工夫をこらしている。

モデルによっては、充電器が2つ付属する。専用のACアダプターに加え、100ワットのUSB PD対応充電器が付いてくる。この充電器が軽量で持ち運びやすい。

モデルによっては専用のACアダプターのほかに、100ワットのUSB PD対応充電器が付属する

このようにLet's noteらしさを維持した上で、最軽量モデルは999グラムと1キロを切っているのは素晴らしい。そもそも、キーストロークの深さやバッテリー交換などを諦めればさらに薄く軽く作れるだろうが、それをしないのがLet's noteなのだ。

仕事向けのモバイルノートとしてはベストに近いと言える製品で、国内生産の安心感も強い。懸念されるのは価格の高さだけ。写真の最上位モデルは直販で39万8200円と簡単には手を出せない。だが、長年使えることは間違いなく、決してコストパフォーマンスが悪いわけではない。

戸田覚
 1963年生まれのビジネス書作家。著書は150点以上に上る。パソコンなどのデジタル製品にも造詣が深く、多数の連載記事も持つ。ユーザー視点の辛口評価が好評。