カツオ 『潜在能力テスト』(フジテレビ系)や『くりぃむクイズ ミラクル9』(テレビ朝日系)の矢野了平さんも、スゴイ放送作家の1人。NHKに特集されるほどの業界屈指のクイズ作家でありながら、“放送作家脳”もあり、さらに“謎解き脳”もあるからエグい。特番の『クイズピンチヒッター』でご一緒しましたが、矢野さんが考えるクイズって楽しい。クイズを知り尽くしているからこそ、これまでになかった問題をたくさん作れるんですよね。

矢野了平
1977年生まれ。放送作家、クイズ作家。2月にNHK『ノーナレ』で日高大介氏と共に「クイズ 最高の一問」のテーマで密着され、4月には『プロフェッショナル仕事の流儀』も放送。『水曜日のダウンタウン』『ミラクル9』『99人の壁』『潜在能力テスト』『佐藤健&千鳥ノブよ!この謎を解いてみろ』などを担当。

宮地 NHKの『光秀のスマホ』や『魔改造の夜』がギャラクシー賞を取った、竹村武司さんも半端ないです。僕は特番の『激ヤバ!チョコプラ修羅場劇場』でご一緒したんですけど、頭の回転がめちゃくちゃ速いですよね。

竹村武司
放送作家。担当番組は『タモリ倶楽部』『ダウンタウンDX』『あいつ今何してる?』のほか、NHK Eテレで『ゴー! ゴー! キッチン戦隊クックルン』『はなかっぱ』『植物に学ぶ生存戦略 話す人・山田孝之』など。脚本家としても活動し、『山田孝之の東京都北区赤羽』、『その「おこだわり」、私にもくれよ!!』、『サ道』、『竹内涼真の撮休』『がんばれ!TEAM NACS』など。

カツオ 分かります。さらに、読書家でサブカルにも精通してて。ストレートのパンチだけじゃなくて、キレッキレの右フック(の企画)がキマってくるんですよ(笑)。竹村さんの出す企画案、僕、毎回、楽しみですもん。どんな角度の企画出してくるのかなって。あと、脚本家としても活躍されていて、底が知れない方ですね。

宮地 『痛快TV スカッとジャパン』(フジテレビ系)もやられてて。『新しいカギ』にも入ってるって聞きました。

石井輝明 1984年10月17日、大阪府出身。08年に安田邦祐とコマンダンテを結成。17年に東京進出。毎月「ルミネtheよしもと」でトークライブを実施。YouTube「コマンダンテ公式チャンネル」更新中(写真:橋本勝美)

石井 売れっ子の方はやっぱり、担当番組の内容が幅広いですね。

宮地 番組でいうと、TBSの『水曜日のダウンタウン』はちょっと別格というか。3月に放送された「“まだ誰もやってない”モノマネ王座決定戦」って、番組誕生から7年たって、まだこのアイデアが出てくる?っていう。

カツオ 僕は演出の藤井健太郎さんはお会いしたことがないんですけど、想像するに、かなり笑いの濃い会議が行われてるんだろうなと。

石井 “戦場”みたいな。

カツオ スゴいメンバーなんですよ。『水ダウ』の作家陣はトップオブトップ。で、中でも今注目は、僕らと同世代の飯塚大悟君。

飯塚大悟
1982年生まれ。大学を卒業後、制作会社勤務を経て、『いきなり!黄金伝説。』で放送作家デビュー。『水曜日のダウンタウン』『家事ヤロウ!!!』『サンドウィッチマン&芦田愛菜の博士ちゃん』『ぐるナイ』『ゼロイチ』『櫻井・有吉 THE夜会』『霜降りミキXIT』『10万円でできるかな』のほか、『オードリーのオールナイトニッポン』(ニッポン放送)などを担当。

宮地 飯塚さんも、よくお名前聞きます。

カツオ 飯塚君は『サンドウィッチマン&芦田愛菜の博士ちゃん』(テレビ朝日系)や、指原莉乃さんの『ゼロイチ』(日本テレビ系)、『オードリーのオールナイトニッポン』も担当しています。企画力もさることながら、業界屈指の「お笑い愛の深さと詳しさ」。それゆえ、芸人さんにも信頼されている作家です。……とまあ、いろいろと話してきたけど、語り尽くせない。まだまだスゴいクリエーターがいるので、ぜひ、番組のスタッフロールにも注目してほしいです。

(ライター 内藤悦子)

[日経エンタテインメント! 2021年5月号の記事を再構成]

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