――『ウチのガヤがすみません!』(日本テレビ系)を立ち上げたときの企画・演出の上田崇博さんが、『旅猿』のプロデューサーに入ってるみたいです。今の『ウチのガヤ』の演出は宮森宏樹さん。

宮地ケンスケ 放送作家、芸人。1997年にお笑いトリオ・ニブンノゴ!を結成。18年から放送作家の仕事を開始。担当は『全力!脱力タイムズ』など(写真:橋本勝美)

宮地 『ガヤ』って、芸人の扱い方が上手ですよね。チョコレートプラネットも、鬼越トマホークも、人気が加速したのは『ガヤ』。

カツオ 『ガヤ』で注目されて、日テレ中で使われる。フワちゃんもそうでしたし。

宮地 人気芸人製造工場みたいになってますよね。おいでやすこがの前に、こがけんはピンでずっと出てましたから。

カツオ 『ガヤ』で生まれて、『有吉の壁』で話題になって、次々に人気者が誕生してますね。あとは、僕と宮地さんが関わっている『全力!脱力タイムズ』(フジテレビ系)制作総指揮の名城ラリータさん。FCC(フジクリエイティブコーポレーション)という制作会社の方で、『クセスゴ』も総合演出。過去には『笑っていいとも!』や『SMAP×SMAP』をやってきて、今は有田(哲平)さんと向き合っていますが、しっかりと関係性を築いて、演者さんの信頼を得ている方です。あと、「ここで振っておかないとダメ」とか、お笑いがすごくロジカル。そして突き詰める。自分は『脱力』でラリータさんと知り合って、相当勉強できてます。

宮地 ラリータさんは妥協とか、「まあいっか」という考えがない。

カツオ それでいて、作家を乗せてくれる。作家を乗せて、良いアイデアを引き出すっていうのは演出家のテクニックですけど、それがめちゃくちゃうまいし、会議を回すのもうまい。

宮地 会議のMC力、業界1位じゃないですか、ラリータさんは!

石井 はは! 会議って何人でやるんですか。

カツオ 『脱力』は基本、作家が6人と担当ディレクターなので、10~12人くらいですね。

石井 12人を回すって、すごいですね(笑)。

宮地 飽きさせないし、疲れさせない。

カツオ 特に今はリモートだから、雰囲気作りから。クラスのリーダーみたいな感じがします。他のテレビ局の方でいうと、最近はテレビ朝日の演出家が目立ってきてるなと思いますね。『激レアさんを連れてきた。』や『爆笑問題&霜降り明星のシンンパイ賞!!』の舟橋政宏さん、『あざとくて何が悪いの?』の芦田太郎さん、『しくじり先生 俺みたいになるな!!』の北野貴章さんとか、続々と。テレ朝の深夜バラエティのDNAが受け継がれながら、さらに新しく、今風に磨かれているというか。

石井 確かに、層が厚いですね。

宮地 僕は『突然ですが占ってもいいですか?』(フジテレビ系)がどんどん面白くなってきていると思ってて。以前『ザ・ベストハウス123』という番組でずっと前説をやってたんですけど、そのときにもいた坪井理紗さんという方がプロデューサーなんです。バラエティってドラマと逆で、女性スタッフが少なかったりしますけど、女性の意見が生きているのかなって。

『水ダウ』の作家陣は別格

カツオ あとは『有吉ぃぃeeeee!~そうだ! 今からお前んチでゲームしない?』(テレビ東日系)の岩下裕一郎さん。コロナ禍でロケに行けないなか、世界各国の現地コーディネーターと中継をつなぐという方法を編み出した『有吉の世界同時中継~今、そっちってどうなってますか?~』でギャラクシー賞を取りました。濱家(隆一)さんの4月にスタートした新番組『芸人動画チューズデー』も担当してますね。

石井 へぇー。カツオさんや宮地さんから見て、同業者で気になっている人っているんですか?

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